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里山日記
2016-01-05

里山日記 : 今日はマジだぜ!

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ここ数日、

動物駆逐用煙火の免許更新と同時に富士吉田市で、

2年ぐらいサルの追い払いを行っている 追い払い隊さんたちに、近況を報告する日が続きました。

チャランポランな私が、結構マジになる日です。

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追い払い隊とは、サルを追い払うために、エアーガン、専用花火(動物駆逐用煙火)

を使いサルを追い払う地域の人達です。

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なんだ楽しそうじゃんと思われるかたもいらっしゃるかと思いますが、

場合によって、追い払い隊は、暗中模索の泥仕合の中に

投げ込まれることがあります。

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追い払っても戻ってくるサル達、こんなことやっても意味なんかないんじゃないか

初めは意気込んでいた人達もイライラしたり、または意欲を失っていくことがあります。

私が最も辛いと感じる時は、出張講習会の時とかに、

「皆でサル追い払いのために、エアーガンを購入した。これで何とかなると思った。でも何度追い払ってもサルがもどってきた。チームは意欲をなくし、もうほとんど追い払いをしなくなった。サルは地区を駆け回り、自分はどうしたらいいかわからない。なんとかしたくてここに来た、どうしたらいいですか・・・?」

と孤独と無力感を打ち明けられる言葉です。

真面目な人ほど自分を思いつめ、背負い込むものですよね。

 

まず大事なことはなぜ獣害が起きてしまったのかしっかり把握すること。

なぜ野生動物が人里へくるようになったのか?

追い払い隊が向き合っている問題とはなんなのか?

獣害に関して今、何がこの地域に起こっているのか?

をはっきり調べ、伝えた上で資材を投入することだと思います。

 

そして、アフターケアを定期的に行うことだと思います。

アフターケアは機材メンテナンス、安全管理、そして現状の獣害の報告です。

 

なぜ獣害が増えているのか?

いろんな学説等あるかと思いますが、私は、一つに長期に渡り日本人の生活スタイルが変わったことが影響していると思います。

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身近な森林資源を活用しなくなった、犬を放し飼いにもしなくなった、食の定義が変わった・・・

上げ始めたらきりがないのですが、私たちの本当に身近な生活スタイルの変化がチリとしてつもり、

現在の獣害の増加に影響を与えていると私は思います。

だから追い払い隊さんたちが向き合っている問題って、実はとても根が深いと思うのです。

 

 

そしてもう一つ、シンプルですが、平和な日本人の私達が忘れてしまったことがあります。

それは野生、自然界は時に食料やテリトリーを奪い合い、戦っているということです。

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私達はもう忘れてしまっていますが、野生の世界、生きるということは、時にとても過酷なことです。

穏やかに、自由に生きているように見える動物達、しかし生きることにかんして、彼らはとても貪欲でシビアです。

生きる残る ということが唯一彼らの法です。

得ること、勝つこと、そうすれば生きていられる、というのが約束であり法です。

 

今日本は、国、法律、倫理感、

その他諸々が私達をなんとな~く守ってくれています。

約束と違えば、出るとこ出れば、善悪のお裁きが下る。

違法行為があれば、警察や所定の組織が動いてくれる・・・んじゃないかな~って感じ。

 

大事なのは、獣害問題は相手が野生動物だから、この法がまったく適用されないということです。

彼らはチャランポランに人間社会に攻撃をしかけて来るように見えますが、内在されている生きるエネルギーはマジなのです。

だから少々追い払っても戻ってきます。

契約書も差し押さえも、警告も警察も効かない相手です。

物騒な言い方ですが、恐怖、苦痛、強烈な不快感、

これら原始的なメッセージが彼らには効果的になってきます。

 

 

追い払いは、やれば報われる、ボタンをおせば必ず規定の金額が出てくるATMとは違います。

追い払っても帰ってくる、人間の世界の味をしめた動物達と戦うことは、映画やゲームの世界とは全く違います。

正義は勝ちませんし、ミラクルもおこりません。

労力に反して効果が大変見えづらい戦いです。ストレスになります。

その効果がどう現れるか?また現れていないのか?現状を出来るだけ真摯に伝えることがアフターケアであり、この度の業務です。

無力、諦め、を頬っておくとそこは血管が詰まったのと同じで、壊死してしまいます。

 

書き出し

テリトリー(自分達の社会)を守るために実際に戦う。

野生下では毎瞬起こっているこの法の外に、ほとんどのヒトは生きています。

でも追い払い隊は、この法の中に、オモチャの銃と花火を使って

戻らなければならないのです。それってけっこうマジにならないといけない。

 

だからさっ! 今日は、私もマジです!

 

里山日記、 写真 文章 マジマジの対策部

 

 

 

 

 

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