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2019-12-11

西伊豆ジオパーク スタッフ研修 2019年11月30日-12月1日

ネイチャーガイドの仕事が落ち着き、スタッフで伊豆研修に行きました。昨年の伊豆東海岸研修に続き、今年は伊豆西海岸へ。まずは、地層美を堪能すべく、堂ヶ島クルーズに乗り込みました。堂ヶ島は西海岸有数の観光スポット。複雑な海岸線と、かつて海底火山だった土地が織りなす白い地層がとてもきれいでした。訪れた日は雲ひとつない晴天で、船からは山頂が白くなった富士山はもとより南アルプスも見ることが出来ました。

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そして、クルーズのクライマックス、洞窟の中へと船が入った瞬間は幻想的でだれもが歓声をあげてしまうほど。天窓洞という名所で、洞窟の上部は抜け落ち、光が差し込みます。陸からも眺められ、自然が作り出す美しさに感動しました。クルーズは火山や溶岩の話などが満載の特別船ジオクルーズで、スタッフ一同とても勉強になりました。

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そして海を楽しんだ後は、となり町の松崎町へ。なまこ壁という日本の原風景を思わせる情緒ある街並みで有名です。なまこ壁は、外壁に瓦をはり、白い漆喰で目地を作っていて、黒と白のコントラストが特徴的です。海からの西風が強く、火災予防のために蔵や家屋の外壁に利用され、今も左官職人がこの工法を残そうと活動をしているそうです。町には温泉も湧いていて、足湯もあり、温度の高い湯が旅の疲れを癒してくれました。

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翌日は伊豆半島最南端の石廊崎へ。複雑な海岸線は、かつて海底火山であったこと、陸地化後の海流や波による浸食作用、陸上火山活動などで形成されています。さらに最近では、1974年の伊豆半島沖地震により、断層が40センチ動いたところも見られました。活断層がのびている場所で、今も伊豆半島が、日本が、地球が動いていることを実感できました。海の塩分による風化作用でできる穴がいくつもあり、その穴にうめこまれたように作られた石廊神社など見どころ満載の土地でした。4月にできたばかりの石廊崎オーシャンパークもゆっくり休めておすすめです。

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伊豆半島は2018年4月に世界ジオパークに認定され、各地でジオツアーもさかんです。行かれる方は、ぜひジオガイドさんとともに歩くことをおすすめします。私たちもさまざまな角度から地球の鼓動を学ぶことができ、有意義な研修旅行になりました。

 

キーワード>  荷重痕 水冷破砕溶岩 マグマの岩脈 逆断層 トンボロ現象 水底土石流 斜交層理 水冷火山弾 軽石凝灰岩 タフォニ 蜂の巣風化 役行者による蓑かけ岩 ウバメガシ トベラ

<リポート 関口東子>

 

 

 

 

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