2004年 10月実施 キノコ観察会

実施日時:平成16年10月17日 (日) 

台風の合間を縫うように今日は珍しく快晴、雲のかけらさえ見えない。
「紅富士の湯」駐車場に30数名の参加者の方と私達スタッフが集合した。
皆の顔が輝いている。今日は楽しみにしていたキノコ観察会、その模様をお伝えします。

まず、出発に先立ちキノコの自然界の中での役割などの解説の後、不必要な採取が起こらないように、注意点などを話し合う。
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事前に準備したこの森で観察できるキノコの名前とその特徴、発生場所の説明などを行う。
また、この森に限らずこの時期に見られるキノコの紹介もおこなった。

心の準備も出来たところで観察地へ移動、行動の範囲、集合時間を再度確認した。 
いよいよ、森に入る。達人たちはあっという間に森の中に消えてしまった。

キノコ辞典を抱えて各グループの後を追うスタッフ。この森は勾配も無く、特に道迷いの心配も無いので大丈夫。
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子供さんの参加は嬉しいものです。キノコなんてどうでもいい、森の散策が楽しいのです。お父さんの背中におんぶされた幼児の瞳がとてもきれいでした。
初めて参加された若い女性の方はキノコ辞典で現物を前に同定を試みておりました。
将来はキノコ博士かな?
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クリタケ発見!それも大きな株でした。
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美しい色合い、香りのよさ、形の整ったその姿。本当に自然の造形は素晴らしいですね。

今年の秋は例年より遅れているのでは?と言われておりますが、昨年は大不況で比較になりませんが、確かに例年とはキノコの発生も随分と違うようです。数も少なく種類も少ないようです。でも執念で根気よく探してみれば木陰や落ち葉の中にちゃんと隠れております。

こんな赤い実を見つけました。
なんと言う名前でしょうか?
乾いた日当たりの良い林縁などに生育する落葉低木でオトコヨウゾメといいます。
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この周りには名も知れぬ数種類のキノコがありました。
環境と植物とそこに生育するキノコの種類には強い関係があるそうです。なるほどと納得。
食べられるキノコは森からの贈り物です。ありがたく戴きました。

全員私達の活動拠点「キビタキ荘」に集結。キノコ汁は20種前後のキノコを使いました。野菜にもたっぷり味がしみこみとても美味く戴きました。
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食後は皆さんの収穫したキノコの鑑定をさせてもらいます。万一食べられない、食べてはいけない種類があれば大変ですからね。

スタッフが手際よく種類ごとに分類、キノコ辞典を示しながら名前と料理法のレクチャーをしてゆきます。参加者の皆さんの中にもこの道の専門家がおり、わいわい言いながら鑑定しておりとても楽しい雰囲気でした。

オッと危ないこれはダメ!なんていうのも混じっていたようですが・・
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収穫したキノコは「ナラタケ」「チャナメツムタケ」「ムラサキシメジ」「クリタケ」「カノシタ」「コガネタケ」「ハナイグチ」「スッポンタケ」・・その他色々ありました。

それにしても参加者の方の豊富な知識には感心しました。また自然への対峙の仕方はさすがに素晴らしく、協力に感謝しております。
また、30%の方が新規に参加され嬉しく思っております。今後もお会いできる事を楽しみにしております。いつでもご遠慮なくお出かけください。

 <大倉> 



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