2005年 9月 富士山樹海散策エコツアー記


平成17910日(土) 横一親子クラブ 

 

 富士山樹海散策エコツアー記

 

深い青空の中、日差しが真っ直ぐに地上に届き、今日の好天を約束しているようです。 

930分鳴沢道の駅にて「横一親子クラブ」の皆さんとネイチャークラブ側のスタッフが合流しました。 皆さんとの挨拶、そして班担当・安全管理・医療スタッフの紹介をし、青木ヶ原樹海の入り口へとバスで移動。 バスを降りるとそこはもう、森の中。 道の駅の駐車場とはうって変わって空気がひんやりしています。

ここからは、4つの班に分散して青木ヶ原の樹海の秘密を学び、熔岩洞穴体験をしていきます。

 

 

先に洞穴体験をする班は、富士風穴に向かいます。 

熔岩洞穴は青木ヶ原溶岩流が冷えて固まるときに出来た富士山噴火の造形物です。 

実際に風穴に下っていくと、ある線から下に冷気が溜まっているのを肌で感じます。 

 

  

 

さらに下へ、光の届かぬ闇へと降りていきます。

 

 

夏でも冷蔵庫並みの気温の中、滑る足元に慎重に前へ進むと氷の池に出会いました。

歓声が沸きます。 天井に光を向けると予想を超えた広さに「お〜っ」と感嘆の声が上がります。 水滴の音の行方に耳を澄ますと、空間の広さを想像することができます。 

本当の真っ暗を味わったのも、きっと子供たちには初めてのことでしょう。 不安で怖かったけど頑張って我慢した子もいたのではないでしょうか。 

 

  

 

入り口へと戻ってくると空気の暖かさを感じるとともにホッとし、現実世界に生き返ってきたような思いがしたのは私だけではないようです。

地下の世界から今度は地上に広がる、青木ヶ原樹海という森を観察していきます。 

森に降った雨は熔岩に染み込み、雫となって洞穴に落ちていくのですが、そのつながりを、今日は地上と地下で実際に味わうことができました。

青木ヶ原樹海が「根っこだらけだ!」と発見したお父さんの言葉から、子供たちは熔岩と木の関係にちゃんと気づきました。「発見」したときの嬉しそうな顔はぴかイチでした。

 

  

クワガタやキノコや木の実、森の恵みにもたくさん出会いました。 

大室山と樹海の景色を見比べたり、ムササビの食べ痕を見つけたり。 キノコに名前をつけた子もいました。 熔岩洞穴と青木ヶ原樹海の成り立ちだけでなくいろいろな自然の楽しさを発見した一日となったことと思います。

 

 

このエコツアーを企画し実施してくださった、会長の黒澤さん。大変おつかれさまでした。 

参加者の皆さんとともに楽しい一日をありがとうございました。 

また、森でお会いしましょう。

 なんば>



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