2006年 3月 氷の宮殿にようこそ〜樹海の溶岩洞窟探検


3月25日(土)青木ヶ原樹海

3月下旬、洞窟内の氷が最も発達する時期に、洞窟内を探検しに行ってまいりました。
この季節の洞内は、床一面、斜面全体が氷に覆われています。そのため洞内探検にはアイゼンが必須。参加者の皆様には8本爪以上のしっかりとしたアイゼンを用意しました。

まずはアイゼン調節。靴の大きさにぴったりと、そしてしっかりと固定できないといけません。
駐車場でアイゼン合わせをしている段階から、いやがおうにも気分は高まってきます。

前夜に雪が降ったようで、樹海は雪に覆われていました。いくつかの動物たちの足跡を確認して、まだ誰も踏み入れていない洞窟を目指し、歩いていきます。

洞窟入り口にて探検準備。アイゼンをしっかりと履き、ヘルメット、ヘッドライト、手袋を装着。

アイゼンに慣れるため、洞窟に入る前に歩く練習。
崖を登ったり、坂を下ったりして、アイゼンをつけた状態での歩き方を練習する。

はじめぎこちなく歩いた雪のついた斜面も、アイゼンを安心して頼って歩けるようになったら、いざ洞窟へ。
氷の斜面を下り、はしごを下って、暗闇の世界に突入です。

上から垂れ下がるにごりのないツララ。
壁一面にきらきらと輝く氷の結晶。
そして洞窟の最深部では、床から伸びる氷筍が我々の到着を待っていました。
氷筍の先端は、天井からの雫を受けるコップのようになっていて、時おり雫を受けては水琴窟のような音を奏でていました。


洞窟内を堪能したら、地上の明かりを目指して戻ります。遠くほのかに明かりが見えるだけでホッとする。人間が地上の生き物だと実感する瞬間です。

洞窟から出たら、暖かいお味噌汁を飲みながらの昼食。
皆、緊張から解き放たれ、静かな森の中、楽しく時を過ごすことが出来ました。
参加された皆様、お疲れ様でした!

(すずき)



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