2007年 1 月 ハリモミ純林ツアー


富士山ネイチャークラブ MLにご参加の皆様へ
 
例年に比べると穏やかな冬の季節となっていますが、ここ2,3日はめっきり冷え込んできました。冬場はどうしても外に出て身体を動かす機会が少なくなりますが、冬だからこそ楽しめるイベントとして、1月20日「ハリモミ純林ネイチャーツアー」を実施いたしました。この模様をリポートいたします。
 
鷹丸尾溶岩台地の上に16万本あったとされる「純林」は、非常に珍しい自然林として昭和39年国定天然記念物となっている。その後、台風による倒木、環境変化の影響等で現在は1万6千本程度に激減したと報じられている。
そうした意味で大変興味深いフィールドである。
 
山中湖花の都公園 第2駐車場がスタートポイント。当NPOが作成した手書きの地図を配布して、今日のツアーコースを確認する。
 
植物の冬芽、雪上に残る動物たちの足跡などのフィールドサインを観察していくとこの森の営みを確認することが出来る。注意深く見ていくと色々な発見がある。
イノシシやテン、シカの足跡、そしてムササビの食痕や糞も発見しました。
 
 
 
溶岩台地の一部には湧水が確認され、富士山麓の生い立ちとこの「純林」の生い立ちの関係を想像させる。 湧水のメカニズムも勉強しました。
 
 
ここのハリモミは樹齢250年から300年程度と言われていますが、NPO富士山ネイチャークラブではとりわけ樹形が大きい2本のハリモミに勝手に「ハリモミ次郎」「ハリモミ太郎」と命名しています。左が「ハリモミ次郎」、右が「ハリモミ太郎」です。
  
 
ハリモミ太郎の幹周り(太さ)や樹冠(枝張の広さ)を計測して大きさを実感する。
幹周りは人間メジャーで4.8m近くであった。
 
 
小鳥たちも忙しそうに飛び交い楽しませてくれる。コゲラ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、カケス、そしてホオジロかミヤマホオジロも。
足を止めてしばしバードウォッチング。 また自然のままのの遊歩道はとても快い。
 
 
周遊した形でスタート地点の「第2駐車場」に戻り、ハルニレの木をバックに記念撮影。
約2時間30分ほどのネイチャーツアーでした。参加者の皆様いかがでしたか。
季節を変えての「ハリモミツアー」も実施したいと考えております。
またのご参加をお持ちしています。
(田中)


イベント報告

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