22015年 3月 石ころ勉強会
3月に実施しました「石ころ勉強会第2弾レポート2」のご報告です。
石は生き物ですね。
富士宮市猪之頭の、陣馬の滝の上流
富士山の溶岩が流れ込みました。
それからおよそ1万年たって、溶岩がいろんな形になりました。
削れる 削れる
玄武岩の溶岩が硬いので狭い渓谷になります。
大地がやわらかいと、広い谷になります。
削れる
スノーボードのハーフパイプみたい
そして削れる
削れるだけじゃなくて、木々も溶岩の形を変えます。
ヨイショ、ヨイショ
根っこをさしこんでいくミズナラ。
ミズナラも生き延びるためには、何でもやります。
こちらは、過去にさかのぼり
溶岩がまだ熱くてやわらかかったときの跡
「流れながら、こうしてできた裂け目です。」
富士山の溶岩の作った崖
写真左下の赤い層は、湖沼堆積物が溶岩の熱で焼けて酸化したもの。
カモシカが
嬉しいサプライズ。
滝までの道のりは、富士山と天子山地のちょうど境目で
写真の真ん中、
右の大きい石は、富士山の火山の石、玄武岩溶岩
左の小さい石は、天子山地の堆積岩の、砂岩
富士山が、ここまできた、
ジャスト境目。
れき岩と砂岩のくっついたものもありました。
これは天子山地の堆積岩
このれき岩や砂岩は、700万年くらいまえにできたもの。
この溶岩は、1万年前ごろのもので富士山が天子山地に足をのせている、
時の境目です。
すると、この谷は、70才のおじいちゃんに、生後1ヶ月の赤ちゃんが
抱っこされてあやされているといった感じですかね。
時の境目、何度歩いても、気が遠くなります。
<なんば>