8月8日 養老の森・夏季特別講座ツアー2015
8月8日(土)養老の森・夏季特別講座ツアーが開催され、横浜ビールのみなさんや一般参加の方60名が、
養老孟司さんのお話や、昆虫観察ツアー、川のはじまりさがしと森のツアー、間伐体験を楽しむ1日を過ごしました。
(in 道志村 ネイチャーランド オム キャンプ場)
富士山ネイチャークラブでは、川のはじまりさがしと森のツアーのご案内を担当させて頂きました。
オム キャンプ場にたくさん自生しているオオバアサガラの木としての性格のお話中。
☆オオバアサガラは、岩がゴロゴロしているような渓流によく見らる、パイオニア樹木です。
ひこ生えを出して生長が早く、谷の崩れやすいところをいち早く森にしてくれようとする木です。
6月の夏至前後に咲く白い花は、豪華なかんざしのようで、とても美しいです。
そのオム キャンプ場には沢がたくさんあって、その沢の岩は緑がかった青みを帯びているものが多くみられます。
1700〜1200万年前ごろ海底で活動していた火山が、フィリピン海プレートにのって運ばれ、押し付けられ盛り上がって今の丹沢山地ができました。その丹沢山地の斜面にオム キャンプ場さんがあります。
青みを帯びた石は、その海底火山の石たちです。
こんどは見晴らしのいい尾根に登っていきます。
散歩道も、この日のために歩きやすく整備して下さってあります。
尾根にのぼると、さわやかな風に吹かれ、一面緑の山々が目に入ります。
丹沢の上部のブナ林が、道志川へそそぐ豊かな水を美味しくしてくれます。
いつも、ここ森を歩くと、
森の土から水がわき出して川が始まることを見ることができます。
生まれたての川は何一つ汚れをもたない無垢、
何度見ても、
わき出す水の透明感を、とても美しいと感じます。
☆オムさんでもともと育てていた杉の植林を伐採して出荷し、虫や生き物のたくさん棲む草原そして自然の森へ還していく場所にすることにしました。養老孟司さんと親交のあったオムの社長の大田さんが、多様性豊かな森になるように願って、この見晴らしのよい丘に「養老の森」と名付けました。
2015年から社団法人養老の森として、昆虫観察会など、さまざまなイベントを展開しています。