晩秋の御殿場口ー幕岩ー二ッ塚(双子山)コース
富士山の魅力をたっぷり味わえる自然体探索コース(約4時間)の紹介です。今回ご紹介するのは10月末の晩秋の様子です。前半は御殿場口新五合目から幕岩まで自然休養林の森をゆっくり登りながら豊かな自然を満喫します。後半は幕岩から徐々に森林限界を抜けて、荒涼たる富士山の山肌に触れるダイナミックなコース。下塚の頂上からは天気が良ければ湘南、箱根、御殿場、駿河湾を眼下に見下ろすことが出来ます。二ッ塚からの下りは砂走りも体験しながら一気にスタート地点の御殿場口新五合目に戻ります。
スタート地点は御殿場口五合目の駐車場。駐車場の奥側(南サイド)に登山道の案内があり、ここからスタートします。
火山灰の登山道をしばらく登ると、幕岩へ分岐する案内看板が見えて来てきます。そこを左折して幕岩に至る登山道に入ります。幕岩までの中間点(標高1600m)までは、緩やかな登りとなりますがそこを超えると全く平坦な登山道となり足取りも軽く自然林の美しさを満喫出来ます。
キノコも豊富です。<写真はムキタケ>
ゆっくり1時間30分ほど歩くと幕岩に到着。 約1万年前の溶岩流が作り出した断崖がまるで幕のような形に造形されている。この時期の溶岩流は遠く駿河湾にも達しています。
ここからは後半がスタート、幕岩から2合目の出会いまでで情景が一変する。森林限界を上り詰めると一気に視界が開け、荒涼たる火山岩、火山灰台地に変貌する。見上げると宝永山、そしてその先に富士の頂が現れる。今回は残念ながら頂上をゆっくり眺望できるタイミングが得られなかったが、晩秋の広大な光景に感動が広がる。
二合目の出会いまで登り詰めると、今回の目的地となる二ッ塚が目前に現れる。
幕岩から1時間ほどで、二ッ塚の麓にたどり着く。そこから下塚の頂上(標高1800m)まではわずか10分。頂上には祠が祀ってある。
下塚頂上からは広大な富士の裾野が眺望された。今回は残念ながら雲が多く駿河湾までは見ることが出来なかった。それにしても迫力ある眺めだ。
西側の富士山方面を見上げると上塚と宝永山が、大きく迫っている。
ゆっくり眺望を楽しんだあと、下山を開始する。下山道は火山粒に覆われた台地が続き、その斜面を砂走りで一気に下ることが出来る。これも楽しい体験です。
約4時間の山行で、スタート地点の御殿場口5合目に帰還となりました。このコースはどの季節も楽しむことが出来ますが、人もまばらな晩秋の静かな時期をお奨めしたい。
NPO富士山ネイチャークラブでは、このコースを学校様の体験学習そしてご家族のプライベートツアーとしてもご案内しています。経験豊かなガイド(スタッフ)が懇切丁寧にご案内いたします。是非ご利用ください。