toggle
イベント報告
2018-09-23

青稜中学校第2学年 自然教室「防災演習」2018.9.6

2018年9月6~8日、青稜中学校第2学年の「自然教室」が富士山麓で行われました。「自ら学び、自ら考え、富士山の自然と文化に親しむ」をメインテーマに、第1日目は富士山の噴火リスク等を含めた災害全般を対象とする「自助・・・災害を生き延びるための基礎知識と演習」を行いました。NPO法人富士山ネイチャークラブは危機管理リーダー教育協会(CMLE)の協力を得て、この活動を全面的にサポートいたしました。

現在、国内外において災害を未然に予知する、またはその影響を少なくする努力が行われていますが、まだ私達はその驚異を全て回避することは出来ていない。富士山噴火もいつ起って不思議がないとされる現在、富士山麓で「災害対策」を学び、実際に演習する意味は大きいと言えます。

危機を未然に予期し防ぐことは防災の鉄則ですが、実際に災害などに見舞われたとき、どのように私達は自分の命を守って行くべきなのか?命を守るためのサバイバル(自助)技術の中でもコアとなる シグナリング シェルター食 の扱い方の原則を座学と実践の両方を交えて学んで頂きました。

 

午前中の「座学」は、

1)富士山の噴火と災害

2)自助―サバイバル基礎知識

について講義させて頂き、午後からの演習に向けて基礎となる要素を学んで頂きました。

座学3

座学3

座学1

午後からは、いよいよ演習の時間です。全員がグラウンドに集合してスタート、4つの演習コーナーをローテーションして実践して頂きました。

閉会式

①「食、シグナリング」

防災時に本当にふさわしい食とは何か? 日持ち、カロリー、成分、その他の有効性から災害時の状況に応じてコーディネートする力を養います。また、防災技術において見落とされがちな救助を呼ぶ方法(シグナリング)ついては、状況に応じた各種手法を体験して頂きました。

シグナリング3

シグナリング1

②「シェルター」

人は体温を奪われると3時間程度で命の危険にさらされると言われています。自分の体温を逃がさない様々な手段、素材を学んで頂きました。演習では、仮設テントの建て方、ロープワークを実践して頂きました。

シェルター1

シェルター5

シェルター2

シェルター4

③「水」

水を確保するための容器、汚れた水を濾過する手法、沸騰/殺菌について実践して頂きました。体への水の補給は3日間の猶予があるとされていますが、24時間以内の確保がリスク回避に繋がります。

水1

水2

水3

水4

④「火」

火は「シグナリング」「シェルター」「水」「食」の全てを助けてくれる存在。困難な状況で「火起こし」「火を維持」する方法などを実践して頂きました。

火1

火5

火4

火3

火5

防災の演習としては盛りだくさんの内容となりましたが、生徒さん達は最後まで積極的に活動し、チームが協力して「生き延びるためのすべ」を考え、実践して頂きました。

夜の部では、昼間の座学、演習をベースに、日頃準備しておくべき非常袋「パッキング」のあり方について論議して頂きました。

たった1日の体験でしたが、この体験がいざと言うときに「災害から命を守る」行動に役立つことを願ってイベントを終了いたしました。

<リポート:田中>

 

 

関連記事