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2020-10-12

三方分山ルート調査 2020.10.6

 精進湖畔から楽しめる山歩きコースのひとつ「三方分山」へスタッフ6人でルート調査に行ってきました。まずは、精進諏訪神社で登山の安全祈願から。毎年、元旦は精進湖から初日の出を拝み、精進諏訪神社にお参りするメンバーもいて、歴史ある神社です。国の天然記念物にも指定されている「精進の大杉」があり、その幹回りに圧倒されました。樹齢1200年と言われ、富士山の噴火も眺めたかもしれません。

精進湖畔から左回りのコース
精進の大杉
精進諏訪神社

 神社を過ぎれば、いよいよ登山道。三方分山(標高1422m)は御坂山地の西端に位置し、約1000万年前に海底から隆起した山です。堆積岩の断面が露出しており、ダイナミックな隆起の様子が確認出来ます。今年は自由に登山ができず、久しぶりの山行というメンバーばかり。急斜面もある道に四苦八苦しながらも、美しいトリカブトの花に導かれながら、歩き続けました。ちょうど紫色の花が満開で猛毒が隠されている植物だとは思えないほどきれいでした。また、ブナの枯れ木に折り重なるように生えていたツキヨタケも、つやつやとしていてとても新鮮そうでしたが、残念ながらこちらもいわゆる毒キノコ。間違えて採取する人が絶えない危険なキノコです。ブナ、ミズナラなどの広葉樹の森歩きはとても心地よく、ドングリもたくさん落ちていました。

露出した積層岩と石仏
トリカブト
ツキヨタケ

 最後の急斜面を登ると、女坂峠に到着。そして稜線歩きになり、三方分山山頂へ。山頂からの富士山の眺めは、残念ながら、曇り空で叶いませんでしたが、精進湖は見ることができました。下山ルートは急坂もあり、またも四苦八苦しながらでしたが、分岐点のひとつ精進峠にたどり着き、ゴールの精進湖畔へと戻ってきました。 

精進湖
リンドウ

 標高差510m、約5時間のコースでしたが、全身をつかって汗をかきながらの山歩きはとてもすがすがしい気持ちになれました。下山中にはリンドウも見つけ、自然の花にも癒された一日になりました。

 本日のルート調査で得られた情報を整理して、今後、新たなツアーコースとして紹介していきたいと思います。

<リポート:関口>

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