2022年5日12日 横浜市立名瀬中学校2年生 「青木ヶ原樹海/三湖台ツアー」
体験活動が少しずつ行われるようになってきました。富士山と青木ヶ原樹海を見渡せる絶景ポイント満載の三湖台へ、横浜市から訪れた名瀬中学校のみなさんを案内しました。
この日は鳴沢氷穴の樹海の森からスタート。「樹海は初めて!」「自分が知っている森とは何だか違う!」と、生徒さんたち。溶岩台地にできた樹海の森の特徴をすぐに感じ取ってくれました。「根っこが出ている木が多い」「大きな穴があったり、盛り上がっていたり、でこぼこしている」「なんだか暗い」等々、歩きながらいろいろな意見が出てきました。約1150年前の噴火で流れた溶岩の上にできた森が青木ヶ原樹海です。まだ新しい森ともいえ、森の植生遷移を知るには最適な森です。
しばらく樹海を歩くと、三湖台のある足和田山へと入っていきます。こちらは富士山よりもずっと前、約1000万年前に海から隆起してできた山です。「あれ、岩がなくて土がある」と、さすが、中学生、すぐに森の違いに気づいたようでした。
さらに登っていくと、紅葉台に到着、その展望台から広大な青木ヶ原樹海や西湖や本栖湖を見ることができました。富士山の側火山のひとつで青木ヶ原溶岩台地を作り出した長尾山も見え、樹海の成り立ちを学ぶことができました。
「頂きが白い富士山もぼくには見えています!」と生徒さん。あいにくの雨で富士山が見えなかったのですが、心の中に富士山ははっきりあったようでした。三湖台では西湖が眼下に眺望でき、元気に「ヤッホー」と叫ぶ姿もありました。
下山しながら、「富士山の絵って、必ず頂上は白く描くよね、そして山を青く描くのはなぜだろう」と意見もでました。空が青く見えるのと同じで、空気が青い光を跳ね返すから、遠くにある富士山も青く見えます。
生徒さんがツアーを通して、なぜ?と考えるのは体験学習においてとても貴重な気づきなので、とてもうれしく思いました。学校の勉強は大変ですが、これからもさまざまなことに関心を持ち、成長してくださいね。
<リポート 関口>