2024年9月25-27日 聖ヨゼフ学園小学校4年生 「体験学習」
聖ヨゼフ学園小学校の子どもたちは、1年次から4年次まで、4年間にわたって富士山周辺で体験学習を積み重ねています。4年生は富士山での活動が今回で最後になり、その分、活動をサポートしてきたガイドスタッフに力が入ります。本栖湖を拠点にした2泊3日の体験で多くの学びがありました。その活動の模様をご紹介します。
■1日目 午後 「富士山お中道ハイク」
朝方、学校を出発して、11時30分、元気な4年生が富士山五合目の駐車場に到着しました。1年ぶりの再会でしたが、「ごきげんよう」の挨拶で一気に溶け込む子どもたちにガイドスタッフの笑みがこぼれます。
あいにくの雨模様でしたが、幸いにも小雨だったため昼食後、元気よくお中道ハイクに出発しました。

早速、子どもたちとガイドの会話が弾みます。子どもたちの色々な質問にガイドが答えていきます。子どもたちはどんなことに興味があるのかな?


クモの巣のような形:サルオガセ(地衣類)・・・空気が綺麗な所でないと生きられない。

風雪に耐える樹木たち


キノコも沢山見つけました。




開けた所に出ると、荒々しい富士山の山肌が。ガイドとの質疑応答がより濃密になります。

雨足が少し強くなりました。寒さもあり、今日はここで引き返すことに。しかし、子どもたちは約1時間30分、標高2300mの世界を楽しみ、観察し、沢山の学びがありました。
<リポート 田中留雄>
■2日目 午前 「青木ヶ原樹海ハイク」
昨日は標高2300mの富士山五合目の『お中道』探索。気温15°での活動でした。本日は、標高1000mの『青木ヶ原樹海』の溶岩洞窟と森の探検です。
生まれて初めて『溶岩洞窟』、中はどうなっているんだろう? 寒いの? 天井が低いの?興味津々で奥まで進みます。

途中で、“コウモリが飛んでる!!!” の声が。
これにはガイドたちもびっくり‼️です。何故なら、一年中氷が溶けない溶岩洞窟にはコウモリは棲むことはないから。これは完全に、今年の夏がこの地方も異常に暑かったせいかも知れませんね。地球温暖化か、こんなところにも影を落としているのかも知れません。
気を取り直して、青木ヶ原樹海の森の探索に移りましょう。たくさんの樹木、昨日の五合目と比較してみよう。
どこが違う? 木の種類? 木の高さ? 動物の種類は?
昨日はカモシカの話を聞いたけど、ここにはカモシカがいない。なぜ、動物は棲み分けしているの? 足元には、キノコ、きのこ、木の子… キノコたちはこの森で、どんな役割をしているんだろう…たくさんのワンダーとともに自然の仕組みを学びます。
野鳥が鳴いています。この森にいるのはどんな野鳥? 何故この森にいるの?


やがて、ゴール地点、もう一つの溶岩洞穴『鳴沢氷穴』に入ります。狭い!暗い!やばい! 地獄穴だって! 大盛り上がりでしたね。どうやってこのような溶岩洞窟はできたの? 楽しく学ぶことが出来たよね。
最後は、みなさんひとりひとりに『一番印象に残ったこと』を言っていただきました。
やはり、最後に入った『鳴沢氷穴』の印象が大きかったかな?だけど、青木ヶ原樹海でのお話も答えてくれたお友達も多かったね。
『キノコの形が色々なのが不思議だった』
『動物たちがここで暮らしていることを知ることが出来た。』
『ドングリや松ぼっくりや色々なものが落ちているのが面白かった。』
ひとりひとりの胸の中に、今日の体験は、いついつまでも宝石のように輝いていることでしょう。
<リポート 舟津川由利>
■2日目 午後 「カリンバ作り」
2日目の午後は、アフリカの森で生まれた楽器「カリンバ」の作り方を体験しました。カリンバはオルゴールの原型とも言われるキレイな音の楽器です。
ひとりひとり、目の前に置かれたパーツを使ってカリンバを組み立てていきます。皆はじめての体験で、戸惑いながらも、しっかりと組み立てていきました。


組み立て終わると、絵を描きます。好きな色を使って、びっくりするくらい素敵な絵をたくさん描いて見せてくれました。





最後に完成したカリンバをみんなで演奏して、賑やかにカリンバ作りを終えました。
<リポート 上岡雅之>
4年生の皆さんへ
一緒に活動するのは今年で最後になりましたが、富士山では沢山の体験と多くの学びがありましたね。5年生になると東北での体験学習が待っています。これからもいっぱい体験を重ね、大きく成長されて行くことを祈ってます。
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