2024年9月12日 武蔵野市立境南小学校4年生 プレセカンドスクール「体験活動」
今年も武蔵野市立境南小学校4年生がプレセカンドスクールで山中湖村にいらっしゃいました。ここは標高1000mの高原ですが、暑い日差しが照りつける中、元気に体験活動を楽しみました。午前からお昼に掛けては、山梨の郷土料理「ほうとう作り」。そして午後からは「ネイチャーラリー」に挑戦しました。
■「ほうとう作り」
会場に集合した子供たちとサポートするスタッフがご挨拶し、続いて富士山北麓地方でなぜ「ほうとう」が郷土料理として定着してきたかを学びました。そして、いよいよ「ほうとう作り」がスタートしました。

先ずは、麺作りから始めます。グループ毎に2種類の小麦粉(強力粉、薄力粉)をしっかり混ぜ、そこに定量の水を3回に分けて注入して行きます。

大きな固まりが出来たら、ここから力一杯練り込んで行きます。仕上げは一人一人に小分けして更に練り込んで行きます。丁度耳たぶくらいの柔らかさまで練り込んだら、そこからのし棒で丁寧に伸ばしていきます。伸ばし終えたら、たたんで麺切りです。ほとんどの子供たちは初めての「ほうとう作り」体験でしたが、とても上手に作業が進みました。


麺切りが終わると、炊事棟に移動して煮込みを開始します。クラスごとの大鍋に昆布、干し椎茸もどし汁を入れ、何種類もの野菜、キノコ、お肉をお鍋に投入、そしてタイミングを見てカボチャ、麺を投入していきます。最後の味付け(カツオ節粉、味噌)は子供たちが行いました。

3つの鍋は、味付けによって微妙に味が違いますが、それぞれに美味しいほうとうが出来上がりました。皆で「頂きます!」でランチを兼ねた試食が始まりました。


「今まで食べたほうとうの中で一番美味しかった」「初めて食べたがとても美味しかった」「他のクラスのお鍋も食べたが、自分のクラスの鍋が一番美味しかった」「帰ったら、家族に作ってあげたい」などなど、嬉しい感想が寄せられました。
■「ネイチャーラリー」
午後からは宿舎のグラウンドで「ネイチャーラリー」を実施しました。5,6人が一つのグループになって、電気もガスもお店もない「原始時代」を想定し、その時代をたくましく生きていくためのサバイバルゲームです。
グラウンドでのオープニングの様子。後方に宿舎と明神山を望む。

8つの課題ポイントは、それぞれに求められる能力や感性が異なり、グループのチームワークが結果に表れます。眼力の強い人、重さの感性に優れる人、理論的な思考が得意な人、運動能力が高い人、などなど、それぞれの得意分野に一人一人の個性が光りました。
活動の模様を写真でご紹介します。







各ポイントは3回まで挑戦できますが、多くのグループが1回目より2回目、2回目より3回目と点数を伸ばして行きました。一つ一つの体験を通して創意工夫やチーム力の向上により成果が高まっていく様子は圧巻でした。
プレセカンドスクールで色々体験したことが、子供たちに意識の変化(心の動き)が生まれ、今後の学校生活に活かされていくことを信じています。
<リポート 田中留雄>