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Blog, イベント報告
2025-06-12

2025年4月20、21日 大妻多摩中学校1年生 「チームビルディング」&「樹海探索ツアー」 

■1日目 「チームビルディング」 

 4月下旬、桜の花が満開の富士山麓に大妻多摩中学1年生の皆さんがいらっしゃいました。入学間もないこの時期に毎年、富士山麓で「オリエンテーション」を行っている学校です。富士山ネイチャークラブはこの活動サポートが毎年の仕事始めになっています。

 日本を代表する山と花を背に、仲間との絆を深める「チームビルディング」を今年も鳴沢活き活き広場で実施しました。

 第1部「フレンドシップゲーム」では、「あいさつゲーム」からスタート、1月から12月までの誕生月の人を見つけ、お互いに挨拶を交わして行きます。「好きな歌は?」「好きな教科は?」といった具合に質問しあい、「私もその曲好き!」「数学得意なの?」と初対面でも会話が弾みました。8人以上と挨拶できた人をクラスごとに集計し得点を競いましたが、今年は8人以上の人と挨拶できた人数が各クラスとも多数を占め大接戦となりました。

 続いて「富士山クイズ YES/NO」を実施。「富士山頂は国有地である」「都道府県で一番火山が多いのは北海道である」などなど、ちょっと紛らわしいクイズを含め、富士山や自然環境について学びました。最後まで残った人数をクラスごとにカウントし、前半戦の成果(得点)をクラスごとに確認しました。

 第2部は人気の「ネイチャーラリー」です。原始の時代の生活をイメージしながら、ふだんは意識しない五感や身体の使い方を工夫しながら各ポイントをクリアーしていきます。

 ゴムの力で小石を飛ばす「パチンコ」で獲物を狙い撃ち、もっと遠くにいる獲物を狙うときは「ヤリ投げ」で仕留めましょう。大きく腕を振って、遠くを見ながらヤリを投げます。コツをつかむと遠くまで飛ぶようになりました。「食べられる植物をさがせ」「足跡から動物探し」「カモフラージュ」は観察力と知識を総動員して得点を重ねます。

 「サイレントウォーク」では静かな歩みで獲物に気付かれないようにそっと近づく体験です。元気いっぱいの生徒さんたちには、なかなか手ごわいポイントになりました。物々交換する時や獲物を分け合う時、量りがなかったらどうしたでしょう。「重さ当て」は、手の感覚で重さを計ります。ここは最難関のポイントですが、2度目、3度目と挑戦を重ねる度に感性が高まり、得点を積み上げたグループがありました。

 クラス対抗は大接戦になりましたが、見事、総合点で687点を獲得した3組が優勝しました。3組の皆様おめでとうございました。

 いつもほがらかな笑顔と、積極的な行動が印象的な大妻多摩中の生徒さんたちに私たちも元気を頂いています。また、各ポイントでの挑戦が終わると、必ず「ありがとうございました」と気持ちのこもった言葉がありました。それがとても爽やかで親近感が一気に高まりました。

 この活動を通して、新入生の絆が深まったなら、とても嬉しく思います。

   <リポート 関口東子>

■2日目「樹海探索ツアー」

 2日目は午前中、ホテルで「富士山講話」を実施、富士山の成立ちや自然をご紹介させて頂きました。そして、午後はフィールドに出て「樹海探索ツアー」を実施しました。

 864年、富士山の山腹から流れ出した溶岩流は富士の山麓を埋め尽くし、広大な溶岩台地をつくりました。それから1160年を経過した現在、溶岩台地全体が緑豊かな原生林の森(青木ヶ原樹海)に変化しています。今回の樹海探索は「富岳風穴―鳴沢氷穴コース」で実施。氷穴は溶岩流が作り出した洞穴で年間を通して洞内には氷があり、名称の由来になっています。

 一列になってゆっくり入口から洞内に進んで行きます。洞内は狭く、冷気が立ちこめ、緊張感が高まります。

 「これはすごい光景だ」「でも寒い!」「穴が狭い、行けるかな?」「氷が綺麗!」などなど自然の美しさや迫力に気持ちが高ぶっている様子でした。

 穴から上がると、ほっとした気持ちになったせいか、表情が緩みます。ここからは原生林の森を探索していきます。ガイドから植物や動物や菌類など森の構成要素に関してレクチャーを受けながら、森の生態について考えました。

 クロージングでは、この体験から、どんな「印象」、「気づき」、「発見」があったかについて伺いました。生徒ひとり一人、それぞれに感じ方の違いがあり、一言で表現出来ない所がこの森の魅力ですね。

 2日間に渡って、「チームビルディング」や「樹海探索ツアー」に汗を流して頂きましたがこれから始まる中学校生活のスタートに相応しい活動となったとしたらとても嬉しく思います。

 中学校生活で大きく成長する君たちの姿を思い浮かべながら、今後の活躍を心からお祈りしました。 2日間の活動をサポートさせて頂き誠にありがとうございました。

    <リポート 田中留雄>

大妻多摩中学高等学校 サイト情報

https://www.otsuma-tama.ed.jp

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