2026-07-25
2026年7月「富士山麓/粘菌の世界」
富士山の美しい森へ歩み進めると、足元を優しく包み込んでいる青々とした苔のすぐそばで、まるで静かに呼吸をしているかのようにキラキラと輝く小さな粘菌たちに出会うことができます。
きのこのようにも見えますが、実は動物のように自分の力で動く不思議なアメーバの仲間で、じめじめとした古い倒木や落ち葉の上をゆっくりと這い回りながら、森の栄養をきれいに循環させる大切な役割を果たしています。
やがて旅を終えるかのように動きを止めた彼らは、今度は森の芸術品のような美しい姿へと形を変え、次の命の種となる胞子を風に乗せて遠くの世界へと旅立たせていきます。
この数ミリほどの小さな体の中に詰まった不思議な命のドラマは、普段私たちが気づかないほど静かに、けれど確かにこの富士山の広大な自然を未来へと繋ぎ続けているのです。
粘菌の世界をどうぞ観賞下さい。















<リポート、写真 赤池雅之>
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