紅葉が始まった富士山のスバルライン五合目へスタッフと行ってきました。この数週間ですっかり秋の景色に変わり、紅葉が美しい季節になりました。
歩き始めは五合目付近は霧の中。富士山頂は残念ながら拝めず、斜面を彩るイタドリやオンダテの草紅葉も見えません。ただ、落ち葉の遊歩道の脇には、ナナカマドのきれいな赤い実と同じく赤く染まった葉、黄色くなったカラマツなどの紅葉を楽しむことができます。
帰り際には、待望の富士山が顔を出し山肌の草紅葉も見事でした。紅葉は一気に進み、富士山五合目お中道散策は見ごろを迎えています。
ナナカマドの枝に下がる地衣類のサルオガセ
遊歩道は落ち葉で彩られミヤマハンノキの芽から甘い香りがただよう
カラマツの黄葉
斜面はカラマツの幼樹や草本類で秋の色に
ドライフラワーのようになっているイタドリの花
変わった模様のテントウムシ発見
赤い溶岩台地も黄色く染まっている
<リポート:関口>
自然体験活動のプログラムとして、長年「草木染め体験」を提供してきました。しかし色の出し方については、諸条件が影響して、必ずしも狙った色が出せるかと言うと、そうはなっていません。とりわけ、媒染液の種類によって発色が大きく異なることが分かっています。
試行錯誤の積み重ねが重要で、今回は染め液に「セイダカアワダチソウ」と「クリの渋皮」を、媒染液に「ミョウバン」と「石灰液」を組み合わせて見ました。
結果は写真の通りです。
左から 「セイダカアワダチソウ」と「ミョウバン」「セイダカアワダチソウ」と「石灰液」「クリの渋皮」と「ミョウバン」「クリの渋皮」と「石灰液」の組合せです。こんなにも発色に違いが出ます。不思議ですね。(本番では模様を付けますので更にイメージが良くなります。)
皆さんはどの色がお好きですか?
<リポート:田中>
まだまだ残暑が厳しい中、富士山お中道へ下見に行きました。さすが、標高2300メートル、吹く風もさわやか、空気も澄んでいて、大いにリフレッシュできました。
この日はお中道の御庭、奥庭と呼ばれている場所を歩きました。コメツガやカラマツなどの針葉樹が、高く伸びるのではなく、横に枝を伸ばした様子は、まるで大きな盆栽のよう。しかし、これは、富士山に吹く北西の強い風と、雪のために木が耐えに耐えた姿なのです。
そして、この御庭付近のみどころには、火口列もあります。富士山は山頂からだけでなく、山の中腹からも噴火していて、その火口列が山頂にむかって、6、7個見られるのです。当時のダイナミックな噴火の様子を想像しながら歩くことができます。
溶岩には地衣類やコケが生えていて、土壌ができていないところから、コケ類→草本→樹木への植生遷移も観察できます。地衣類のミヤマハナゴケはそっと触るとふわふわとしていて水分を含み、溶岩に水分を蓄えているのだと感じます。
暑さが早く去っていかないかとばかり考えてしまいますが、秋の気配も少しずつ見えてきました。コケモモの実が赤くなり、オンダテやイタドリ、カラマツの紅葉を楽しみにしたいと思います。
<リポート 関口>
新型コロナウイルスの影響で、今年前半の自然体験活動はほとんどがキャンセルとなりましたが、後半となる9月以降は少しずつ活動が動き出します。
今日は後半戦に備えて久々の樹海でスタッフ下見を行いました。学年ごとに学校で履修する内容を想定しながら、それらの内容と出来るだけ関連付けて現地現物を観察して頂きます。
溶岩台地の生立ち、そこに息づく植生やその変遷、動物たちの営み、それらがお互いに関わり合って共存している様子が観察出来ます。やはり樹海の自然は生きた教科書そのものですね。
残年ながらこの時期は、花の種類は少なく、確認出来たのは「ヒメミヤマウヅラ」だけでしたが、樹海で「フクロウ」の羽が見つかったのは珍しい出来事でした。それにしても綺麗な羽ですね。
9月以降、自然体験ツアーを実施するに当たって、サポートする我々のコロナウイルス対策も万全を期さなければなりません。日々の検温や体調の記録を継続するとともに、生徒さんを含めたソーシャルディスタンスの取り方、フェースシールドの装着など、新たなツアーのスタイルがスタートします。
ヒメミヤマウヅラ (ピンぼけで失礼)
フクロウの羽
<リポート 田中>
新型コロナウイルスは我々のNPO活動にも大きな影響が出ています。緊急宣言が延長された状況を鑑み今も全面的に活動を自粛しています。
一方この間を有効に活用すべくスタッフ研修(自宅研修)を積極的に進めています。NPO団体として今後の活動の方向性、具体的な取組計画、そして個々の力量アップなどに繋げて行く目的です。
現在、力を入れて取組んでいるのが「SDGs研修」。写真の研修資料(35p構成)はスタッフが作成したものです。SDGsはNPO団体の活動精神である「社会的、公的な利益の増進を進める活動」そのものであり、今後の我々の活動の拠り所になるものです。すでにいくつかの学校様から問合せを頂いていますが、多くの団体様(自治体、各種学校、地域団体、その他団体)とパートナーシップを組んで具体的な課題に取組んで行きたいと思います。
皆さま、新型コロナウイルスには十分お気をつけてl下さい。
<事務局 田中>
吉田島高校PTA様の「門松作り体験」は今年で14回目を迎えました。先生方に会場のセッティングから加工マシンまで念入りに準備して頂いています。1年生の父兄さんは初体験となりますが、2,3年生の父兄さんが手ほどきされるなど、和気藹々とした雰囲気の中で今年は40個を超える作品が作られました。色々なスタイルの門松が出来上がったことも今年の特徴でした。
来年は節目の15回目となりますが、日程も決まりました。末永い活動となるようサポートさせて頂きます。





<リポート 田中>