2003年 9月実施 富士山火口トレック〈宝永火口周辺〉


9月13日(土)富士山火口トレック〈宝永火口周辺〉イベント報告

それは、折しも台風14号が日本海を横断していこうという日だった。集合場所である3合目の水が塚でも、帽子が吹き飛びそうな風。富士山の上部を見上げると濃い霧の中。果たして・・5合目に付くと

強い雨と風。薄日の射す穏やかな里の天気とはうって変わって、なんとも富士山的である。

参加者の皆さんもスタッフも「えー・・行くんですかあ・・?」という気持ちだったのではないだろうか?

ともかくも森の中に入ると風も無く、少しほっとする。雨は局所的なものだったようだ。森から出て宝永火口のふちに立つとすさまじい風の洗礼を受ける。小さい子供さんはお父さんに手をつないでもらう。あまりの風に火口に降り立つのは断念(風による落石を懸念)。火口を離れるとあとは香り漂う森の中を下っていく。〈どら焼き〉キノコが群生。みなキノコに執着。

7年前の台風で壊滅的な打撃を受けた森は、幼樹がすくすくと育ち、秋の花々が大地を覆う、まさに自然の復元力を見せつけてくれる場となっている。斜面が緩やかになるとウラジロモミの大木が点在する森になる。5時間のハイキングで富士山独特の気象の激しさや、あまり知られていない穏やかな森の姿など、いろいろな顔の富士山が見られたのではないだろうか。

無事、水が塚駐車場に到着。子供さんたちも大人の皆さんも、よく頑張って歩きました!

(なんば)



イベント報告

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