2009年 9 月 柿渋隊


NPO富士山ネイチャークラブは、自然と人の共生のため「NPO獣害対策支援センター」
応援しています。獣害対策支援センターが主催した【第2回柿とり隊】の模様をご報告します。
 
 
第2回柿渋隊 
H21年9月6日は一般の柿渋隊、13日は地元高校生による柿渋作りを行いました。
過ごしやすい気候になり、柿採り日和となった両日。

◆9月6日
 今年もクマが出てきた地域の柿採りから始めました。
 山付きに3本、しばらく管理されていないので枝が伸び放題でした。そして民家脇の5本。
 秋の柿採りと違い、枝先端の小枝を、竹ざおで少しずつ折り、実を収穫していきます。
 
  
 
 3ケース分程収穫したところで、柿つぶしに入りました。去年はフードプロセッサーでみじん切りにしましたが、モーターが熱くなったりして効率悪かったので、今年は石臼で叩き潰すことにしました。しかし、こちらも手間は同じぐらいだったような気がします。
 
 

 お待ちかねのランチは「柿の葉寿司」と「イノシシの洋風スープ、トマト仕立て」やデザートなどいろいろ並びました。柿渋作りやお料理と、芸術の秋、味の秋を堪能いたしました。

◆9月13日
 地元の高校生が街づくりの一環で、お蔵の改装をしていると聞きました。部屋の壁に柿渋で内装仕上げをしたいので、なんと柿採りから始めるとのことでした。参加者は女の子ばかり。
 体育会系だー、と言いながら根気強く頑張っていました。
 地元の産物で地元を創っていく、物流のサイクルが見えるだけでなく、人のつながりも良くなるプロジェクトだなと思い、獣害センターとしても応援することになりました。樽の中で熟成され、来年壁に塗るそうです。楽しみですね。

 この地域は大規模な柿畑があるわけではなく、各家庭の庭隅に植えられていることが多いのですが、柿を採っているといろいろと地域や人の暮らしの歴史が見えてきます。
 柿は野生動物を誘引するために植えられたものではなく、人の生活を豊にするためのもの。
 時代や生活様式は変わっても、動物との付き合いは変わりません。そんな今をどう暮らしていくのか考え、もがき楽しんで行こうと思います。
 
 
なお、【第3回柿とり隊】を,2009年11月7日と11月8日に計画しています。
詳しくは獣害対策支援センターのHPをご覧下さい

 



イベント報告

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