22014年 11月 カキトリ隊2014


  

富士山ネイチャークラブが富士吉田市、農政課から委託されております 「カキトリ隊」事業の

ご報告です。獣害対策の一環として活動しています。

 

カキトリ隊2014

 

その昔、家庭で食料とするために庭に植えられた柿の木。しかし高齢化、食文化の変化により、

過去貴重な食料源だった柿は今や所有者すらその存在を把握できない状態となりつつあります。

実がなったまま放置された柿の木は、野生動物を寄せ付ける誘引物となります。そのことに気づいた

獣害対策支援センターが、長年にわたり行ってきた放棄果樹撤去、通称カキトリ隊。柿の木の

剪定や身の採取を行えなくなった高齢者の代わりに剪定、柿の実を採取。

この業務を富士山ネイチャークラブが富士吉田市、農林課の委託を受けこの度引き継いでおこないました。

115日より119日まで行った剪定、伐採本数は12本。以下はその写真です。 

 

 

まるで花札のように並んだ柿の木の写真です。

この木が回覧板で募集をかけた結果、白羽の矢が立った柿の木たちです。

その柿の木が次々と坊主にされていきます。

 

そして以下は、富士山ネイチャークラブの勇ましいカキトリ隊のメンバー達です。

 

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皆、高所、悪天候の中、カキトリに精を出してくれました。私、富士山ネイチャークラブ獣害担当藏岡は、

カキトリ隊のメンバーであると同時に、一富士吉田市民として感謝の意を評したいと思います。

 

白糸町の柿の木を伐採に向かうと柿の木の横で

穴熊が捕獲され、その糞には大量の柿の種が入っており、

 

 

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作業中にニホンザルの群れが街を闊歩する光景が見受けられました。敵はかなり最寄りまで迫って来ております。

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そのサルを追い払う住民の方々。その手には以前講習会で手にした真新しいエアーガンが握られています。

白糸の戦いはまだまだ続きそうです。

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チェーンソーのオイルも体力も尽き果てるころ

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カキトリ隊は次の戦いへ向けて帰路につきます。

 

今後のカキトリ隊の課題としては

完全に放棄された柿の木(廃墟の横にある柿の木や持ち主不明の柿の木など)への対応。

剪定、伐採を行った後もその柿の木を住民の方々にケアしてもらうこと。

「伐採しても柿はしぶといのでまた芽を出します。」

「剪定しても柿の実はまた生ります。」当をしっかり伝え、私達の作業が無駄にならないようにすること。

時代にあった対策を考え続けること。

カキトリ隊だけでなく住民の方々に自発的に動いていただくよう勧めていくこと。

などなどです。

 

レポート制作 藏岡

 

 



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