22015年 3月 石ころ勉強会
3月に実施しました 石ころ勉強会第2弾 レポート3(最終回)のご報告です。
本レポートの後に、プライベートツアーのご案内があります。
お申し込みをお待ちしています。
石ころ勉強会 第2弾 レポート3
in猪之頭3(完)〜石ころの顔を見分ける,陣場の滝〜
石ころの顔を見分けるチャレンジです。
堆積岩と、火成岩と、変成岩の三つに分類していきます。
石を持って来て、
正解できるとパネルに貼れます。
堆積岩だっ、と思ったら変成岩だったり。。。
ハズレるとまた石さがしにいきます。
ハズレるから面白い。
雨も小降りになったので最終地点の陣馬の滝へ出かけます。
水はどこから湧いているでしょうか?
水量の一番多い真ん中の水は、溶岩流の割れ目からでてきます。
溶岩の下の凹みの層は、湖沼堆積物だそうです。
緻密です。
凹みの下は古富士泥流の層。
水はいろいろな位置からわきだしているけれど、凹みの層と、古富士泥流の層からは出ていません。
なぜか?
それは、湖沼堆積物と古富士泥流が水を通しにくい層だからです。
では、なぜ水を通しにくいのでしょうか?
凹みの層、湖沼堆積物は、沼の底だったものですから、水を通さない泥の層になっています。
その下、古富士泥流層の上面は1.8〜2万年前に堆積したものです。
そのころは、最終氷河期のピークで、富士山も広く氷河に覆われていました。
噴火すると、噴火の熱で氷が溶け、噴火の灰や砂やスコリアと、水が混じり合った
どろどろの土石流をなんども流しました。
それが乾いて固まって、カチカチの、水を通さない層になりました。
そうして、この陣馬の滝の周りでは、水は唯一水を通す、溶岩の中をとおって出て来ます。
また滝では、表面を流れて来た水も落ちてきていますから、立体湧き水の滝なのですね。
大地の断面は、万年単位の物語を、一瞬にして私たちに見せてくれます。
<なんば>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
陣馬の滝・十丈の滝・猪之頭の湧水
プライベートツアーのご案内
(要ご予約)
1日5,500円/大人お一人、幼児〜小学生3,000円、乳児無料
(2〜4人様限定、1日4時間〜5時間程度を予定)
富士宮駅,新幹線新富士駅、富士急河口湖駅にお迎えにあがります。
ご都合の良いお時間をお知らせ下さい。
ツアー可能日:4月12日(日)、4月15日(水)、4月18日(土)、4月19日(日)、
■ご連絡先
080-3623-3282
NPO法人富士山ネイチャークラブ 事務局 なんば」