2025年6月19日 杉並区立杉並第三小学校「明神山登山」
毎年、6~10月にかけて、杉並区の小学校20校ほどが山中湖を訪れます。6月19日杉並第三小学校の5年生が「明神山登山」に挑戦しました。梅雨の晴れ間、とても暑い日でしたが、全員無事に登頂することができました。
まずは準備体操。みんなに「元気ですか」と聞くと、「はーい!」と大きな声で返事をしてくれました。しかし、中には「早く目が覚めちゃった」「あまり眠れなかった」という声も。初めての宿泊体験で、ドキドキの夜でしたね。山登りは初めてという子どもさん達もいたので、“一歩一歩を積み重ねれば、だれもが頂上に到達できるよ”と伝え、宿舎からスタートしました。

本格的な登山道に入る前にもたくさんの自然を見つけました。さわやかな香りのサンショウ、独特なゴマのような香りのゴマギ、枝のかたまりのようなまるい植物ヤドリギは、不思議な感じでした。

道端にも道路わきの斜面にも動物の足跡があり、広場ではなんとシカの骨も見ることが出来ました。木の幹にはシカの角研ぎ跡もあり、身近にシカが生息していることを実感できました。


中華料理でおなじみのキクラゲもあり、「やわらかい!」「ふわふわ」「固いのもある!」と、実際に木に生えたキクラゲの感触を楽しみました。これぞ体験学習のだいご味ですね。
いよいよ道も登山道となり、本格的なのぼりが始まります。
「アメ、食べていいですか?」とさっそくごほうびを催促した子がいましたが、「のぼりはまだまだ続くからもう少し頑張ってからのお楽しみにしよう!」と先生。どんなフレーバーのアメがあったら嬉しいかを真剣に語り合いながら進みました。
山中湖は都会よりも春の訪れが遅く、ちょうどこの時期は森が一斉に緑に覆われたところです。枝葉を広げた森には木陰ができ、涼しく感じられました。遠くからは一番早く鳴き始めるハルゼミの声が聞こえてきました。
前半はきついのぼりが続きます。「えっさ!ほいさ!」と子どもたちの掛け声が響きました。
葉にほんのりみかんのようなさわやかな香りがするアブラチャンの木は、むかし油をとって利用していたことを話すと「木から油は想像できない」との感想。むかしの人はいろいろと工夫を重ね、山の木々を生活に役立てていたことを思い浮かべました。すると足元にオトシブミが落ちていました。アブラチャンの葉で作ったのでしょう。ちいさなかわいらしい包みのようなオトシブミでした。そのあともオトシブミをたくさん見つけることができました。

「えっさ!ほいさ!」の掛け声はまだまだ続きました。のぼりが終わると稜線沿いに歩くことができ、歩みもずっと楽になります。斜面に身体をむけるとさわやかな風が吹いてきました。
「天然クーラーだ~。気持ちいい~!」 汗がひき、心地よい風に包まれ、さわさわと木々が揺れる音を聞きながらの森林浴になりました。水たまりのあとのような、道に大きなくぼみがありました。動物の足跡もあり、動物たちのお風呂場、ヌタ場でした。イノシシがよく利用する場所です。

木のトンネルを抜けると空が見え一気に明るくなり、頂上に到着しました。わあわあと喜びの歓声と「ヤッホー」の叫び声。山中湖もよく見えます。出発地点の宿も見下ろせ、あそこから登って来たのだと実感できました。みんな本当によく登り切りました。
水面がキラキラした山中湖が見え、頂上からの景色は最高でした。「山中湖がきれいでびっくりした。ずっと見ていたい」と感動の声も。お昼ご飯を食べ、登山の疲れをいやしました。

帰りは登ってきたところを下るのではなく、違うルートを下ります。晴天が続いた山の地面は乾燥していて滑りやすく、気が付けば、何人もがしゃがんで、下りていました。


ゴールに到着するとたくさんの感想が寄せられました。「動物の足跡が印象的でした」「下山の尻スキーが楽しかった」「植物のにおいが思っていたのと違った」「バイケイソウがたくさんあってきれいだった」「毒のある植物を知れてよかった」
杉並第三小5年生のみんなが感じたことすべてが今日の思い出です。「明神山登山」は4時間コースで長く、また、途中きつい登りもありましたが全員が頑張り、無事登頂できました。頂上に立った時の達成感と爽快感は、忘れられない体験になったことでしょう。これからも色々な山登りに挑戦し、楽しんでくださいね。
<リポート 関口東子>






