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2022-05-03 | Blog, イベント報告

2022年4月20、21日 大妻多摩中学校1年生「オリエンテーション」体験活動

  入学してまだ2週間の、初々しい大妻多摩中学校1年生132人が「オリエンテーション旅行」で富士山麓にいらっしゃいました。中学生生活のスタートにあたり、大妻多摩生としての心構えや教育理念を学ぶと共に、人間関係作り、またクラス・学年の親睦・交流を図る3日間の活動を通して、「主体的、対話的で深い学び」を展開する目的です。

  NPO法人富士山ネイチャークラブは、この目的の実現に向けて「人間関係作り、クラス・学年の親睦・交流を図る活動」そして「日本の象徴である富士山を学び、青木ヶ原樹海の探究ツアーを体験しながら持続可能な未来を考える活動」をサポートさせて頂きました。

  プログラムの内容と活動の模様をご紹介いたします。

■1日目午後:チームビルディング活動・・・第1部「アイスブレイクゲーム」 第2部「ネイチャーラリー」

*このチームビルディング活動は、第1部、第2部を合わせてクラス対抗戦となっています。

  第1部の「アイスブレイクゲーム」は、入学してまだ2週間と、顔見知りになった学友が限られる段階で一気にクラスを超えて学年全体の親睦・連帯を図る活動です。最初の「挨拶ゲーム」は、学年全体(132人)で誕生月の異なる12人を見つけ、挨拶するゲームです。大きな声で「**月生まれの人いませんかー!」と叫びながら対象の生徒を必死に探す様は、まるで学年全体が「大きな渦」のような状態となりました。制限時間中にクラス単位で何人と挨拶出来かを競います。続いて行った「富士山クイズ YES/NO」では、富士山関する色々な分野(基本知識、自然、文化/信仰、など)のクイズに答え、正解し続けた人数を競います。これらの活動を通して、身も心も開放すると共に生徒さん一人一人が主体的・対話的活動により、多くの仲間との出会いが実現しました。

  第2部ではチーム(5,6人構成)単位で挑戦する「ネイチャーラリー」です。このプログラムは、自然の中で生きていくために必要な要素を原始の時代に遡って原体験する活動です。食料を確保するための「ハンター」、「足跡から動物探し」、「サイレントウオーク」、「食べられる植物を探せ」、 また自然界にはあり得ない物を見極める「カモフラージュ」、重さの感覚を試す「重さ当て」、その他「丸太切り」などなど、グループメンバー全員の知恵と感性(五感)をフル活用して1点でも多い得点獲得に挑戦しました。

“ハンター(ヤリ投げ)では1回目では1点しか取れなかったが、2回目は9点取れました”

“時間内に1点でも多く得点を上積みしたいので、次のポイントまで全力で走ります”

“私達のグループは得点が少なく、このままではクラスに貢献出来ない、残り時間全力で頑張ります”

“サイレントウオークは満点(10点)が取れた。戦略が上手くいった”

と、色々な声が聞こえてきました。

  グループ一丸となった熱い思いは、態度や行動に表れ、更には創意工夫を生み出し、そして見事に結果に繋げて行く姿は、圧巻でした。 優勝した2組の皆さん、おめでとうございました。

■2日目午前 「富士山講話」

  新入生の「オリエンテーション」を富士山の麓で実施する意義はとても大きなものがあります。富士山を学ぶこと、体験することから多くの知見や課題を発見することが出来ます。「富士山講話」と題して、富士山の歴史、自然(動植物)、信仰/文化、恩恵とリスク、などなど多角的に富士山の現状をFNCスタッフの田中がお話しさせて頂きました。そして自然豊かな富士山にも、「自然の営み」を脅かす様々な環境問題が顕在化していること、そしてその課題は日本全体、世界全体に通じる内容であることなどを生徒さん達と共有出来たと思います。生徒さん一人一人が将来どんな職業/仕事に携わるにしても、「自然や環境」と無縁で活動することは出来ないでしょう。生徒さん達が「富士山から持続可能な世界を考える」そんな機会となったならばとても幸いです。

2日目午後「青木ヶ原樹海自然探究ツアー」

  クラス別に「富岳風穴―鳴沢氷穴(入洞)コース」のガイドツアーを実施いたしました。生徒さんに聞いたところ、富士山や青木ヶ原樹海に来たことのある生徒さんは1割以下で、大多数の生徒さんは初めての体験となりました。溶岩台地の荒々しい姿、その厳しい環境にあっても力強く成長する原生林の姿に歓声が上がりました。植生の他にも、動物の痕跡や、森の営みに欠かせない菌類の存在も観察出来ました。頭でイメージしていた“青木ヶ原樹海”と実際に現地で見た“青木ヶ原樹海”には、大きな違いがあったとのコメントもありました。自分の目で確認出来たことは事実そのもの、体験活動の醍醐味ですね。

最後に

  今回、大妻多摩中学校新入生の「オリエンテーション」の一環として、チームビルディング活動、自然探究ツアーなどをサポートさせて頂きましたが、生徒さん達の礼儀・笑顔がとても印象的でした。また、何事にも積極果敢に取組む姿は、大妻多摩生としての自信の表れだったと思います。サポートしたスタッフからも「本当にすがすがしい生徒さん達だった」との声が多くありました。

  大妻多摩中学高等学校様は、教育理念として「自立自存」「寛容と共生」「地球感覚」を3つの柱として掲げられています。今回の活動サポートがその一助になったとしたら幸いです。

<リポート 田中>

■参考情報

大妻多摩中学高等学校 サイト情報

https://www.otsuma-tama.ed.jp/

2022-04-18 | Blog, イベント報告

2022年3月11日 横浜市立茅ケ崎中学校1年生 「ネイチャーラリー」

春の陽ざしが感じられるようになった3月の初めに横浜市立茅ケ崎中学校1年生のみなさんの「ネイチャーラリー」をサポートしました。

「生徒たちは中学生になって初めての野外体験活動です。もしかしたら2年ぶりの子もいるかもしれません」と、先生。新型コロナウイルスが猛威を振るい出してから3年目、子どもたちの教育環境は、まさに激変してしまいました。茅ケ崎中学校も1年生になってすぐに行う予定だった遠足が緊急事態宣言などで何度か延期になり、やっと実現しました。先生方のなんとしても課外活動をやりたいという熱意と、生徒たちの「校外でのびのび活動したい!」という思いがこうして実を結んだことに私たちスタッフも気合が入りました。そして、生徒たちが楽しむ姿を思い描きながら、ネイチャーラリーの準備を進めてきました。

1年生8クラス、総勢約300人の生徒たちが挑戦したのは9種目。自然の中で原始の時代を思いながら、頭と身体(五感)を使って自然の理解を深めながら、チーム、クラス、学年全体の連帯を育む活動です。5~7人で一つのグループを作り、それぞれの種目に挑戦し得点を稼いでいきます。うまくいけば10点、できなければ0点になってしまう、チームの協調性も試される内容です。

開校式に続いて、「ネイチャーラリー」の説明を行うと、「火おこしやりたい!」「動物の足跡ってなんだ?」と、生徒たちからワイワイと声が上がりました。そうして気持ちも盛り上がり、いざ、スタート!

 「灯台下暗し、だよ。手分けして探そう」と、真剣に道の脇に植えられた木々を見つめる生徒たちがいました。自然の中に潜む人工物を何個見つけられるかを競うカモフラージュという種目です。輪ゴムが枝に引っかかっているだけでも色が似ているために見逃してしまい、探そうとすればするほど見つからないジレンマに陥るチームも。時間制限もあるためすべて見つけられなくても移動しなくてはなりません。

自然界の中でカモフラージュとは天敵に見つからないための大切な遺伝情報ですが、運よく身を隠している獲物を見つけたら狩猟です。獲物に近づくためには抜き足差し足忍び足で静かに移動することも大切です。サイレントウォークは、ひとりひとりがいかに静かに歩けたかを勝負します。

そしていよいよ獲物を仕留める段階へ。ここではパチンコで獲物を狙います。紙に描いた動物ではありますが、命中すると歓声が上がりました。

さて無事獲物を捕らえたら調理をしなければなりません。ガスも電気もない時代、火おこしは大変な作業でした。ラリーではファイヤースターターを使って火おこし体験をしました。「疲れた!」「くやしい!」と身近な火をおこすことがいかに大変かということを体験できる貴重な時間になりました。「火おこしは難しかったけれど一番楽しかった」との感想も。

ノコギリの正確な技を競う丸太切り、声援もよく飛ぶ竹ぽっくりは、よりチームプレーが試されました。竹ぽっくりはバランス感覚と手足の運動が重要で、走るように早く動ける生徒さんもいました。

 「重さ当てが一番難しかったかな」「足跡から動物探しは、知らない足跡ばかりだった。ひとつもわからなかった」「植物探しが日頃の勉強とも重なり一番印象的だった」と、さまざまな感想を聞くことが出来ました。

閉校式では、各チームの得点をクラスで合計し、クラス対抗で順位も決定しました。総合得点で一位に輝いた7組のみなさん、おめでとうございました! 生徒全員が自然の中で五感を研ぎすまし、感じた何かを持ち帰ってくれたと思います。今後、世界的な問題になっているウイルスの脅威や自然環境問題に果敢に挑戦していく人材に育って欲しいと願っています。

<リポート 関口東子>

2021-12-13 | Blog, イベント報告

2021年11月12日 武蔵野市立桜野小学校4年生 「樹海ツアー」  

 秋晴れの中、11月12日に武蔵野市立桜野小学校4年生と青木ヶ原樹海を自然観察しました。風穴、または氷穴に入り、溶岩が作り出した洞穴の大きさに子どもたちは歓声を上げていました。

 毎年、プレセカンドスクールとして富士山での自然体験活動を行っている学校で、FNCはその体験活動のサポートをしています。6月には事前学習として「富士山の自然」のオンライン講義も行いました。しかし、9月に予定していた体験活動はコロナの影響で延期、11月に日帰りツアーとして、お中道ハイキングから樹海ツアーに変更しての実施となりました。ツアー場所は変更になってしまいましたが、昨年はほとんどの学校で体験活動は中止になり、私たちスタッフも2年ぶりに桜野小学校の子どもたちに会えたこと、体験活動のサポートができたことに感謝の気持ちが沸き上がりました。

「今日は晴れているのに、なぜ樹海の道はぬれているような感じなの?」

「この赤い実は何?」

「樹海の中はなぜデコボコなの?」

「樹海の道は歩きにくいなあ。小さな石が多いからかな?」

「森の中はいい香りがするのはなぜ?」

 桜野小の子どもたちは本当に好奇心旺盛で、歩きながら質問もいろいろと出てきました。

 元気いっぱいに樹海の自然に溶け込む子どもたち。最後に洞穴に入る前も「寒いのかな?上着を着よう」とドキドキワクワクでした。

「もっといろいろなお話を聞きたかったな~」と言ってくれた子どももいました。

 なかなか動物の姿を見ることは難しいですが、リスが食べた松ぼっくりやシカが樹皮を食べた痕などを観察することができました。きのこや昆虫も見つけ、森の中での命のつながりを実感できたツアーになりました。

 当日の活動の模様を紹介します。

<リポート 関口>

2021-12-07 | Blog, イベント報告

2021年11月14~16日 開智日本橋学園中学校2年生「森のフィールドワーク」

 開智日本橋学園中学校の2年生が、探究活動のひとつである「森のフィールドワーク」のために富士山の青木ヶ原樹海へとやってきました。今年は6月にも昨秋行うことができなかった3年生が「森のフィールドワーク」を実施しましたが、6月の青々とした葉が美しかった森は、この時期黄色や赤に色づいた紅葉の森に移り変わり、フィールドもかなり様変わりしていました。2年生は初めての宿泊探究活動で、10日ほど前にスタッフの田中が学園を訪れ事前講義を行った際は、生徒さんたちが熱心にメモをとるなど、本番をとても楽しみにしている様子がうかがえました。そして、今回生徒たちが自ら掲げたスローガンは「即時即決」。探究活動にまだ慣れない生徒たちのスローガンは、限られた時間と場所で行う活動にぴったりだと思いました。

 一日目は秋晴れの富士山に出迎えられ、スタートしました。私たちは青木ヶ原樹海と大室山のふもとを散策しながら、生徒さんたちが色々な自然の現象を見つけることができるように案内しました。

 樹海に入ると、すぐさま「コケがきれい」という声が上がりました。都会でも公園の片隅や塀などにコケは生えていますが、森の中一面生えているコケの様子は印象的なのだと改めて感じました。

 探究活動の始まりは、まずは不思議を感じること、日常生活ではなかなか目につかない自然に目を向け、自ら不思議だなと感じることで、より多くの気づきが生まれます。自然の中は教科書には載せきれないほど、不思議の集まりです。未解明なこともたくさんあります。気づきから疑問が生まれ、問題意識が高まっていきます。与えられた問いではなく、自ら問いを見出すことが肝心で、私たちもできるだけ生徒さんたちが広く関心を持てるように樹海の案内を進めました。そしてできるだけ多くの疑問を書き出すことを目指しました。

 チームごとに多くの疑問を持って宿舎に戻り、それぞれの疑問をぶつけあいながら、最終的にチームメンバー全員が納得のひとつのテーマに絞り込みました。その後、疑問に思ったことに対して自分たちなりの仮説をたて、森での検証作業の方法などを話し合い二日目に向けた準備を完了しました。この間、私たちも子どもたちの質問に向き合いながら検証計画をより具体的に一緒に考えました。

 二日目は再び森に行き、一日目にグループで話し合った「疑問の検証作業」をサポートしました。いざ森に入ると対象範囲が広いからか、検証にとまどうグループもあり、何に疑問をもって仮説を立て検証したいのか、じっくり聞くことを大切にしました。すると、「仮説が間違えているのかな」と心配する生徒さんの声も。「仮説が間違っていたと気づいたのも大きな発見ですよ」と、仮説にとらわれない検証作業を支援しました。70本ほどの木を調べ粘り強くより多くの現象を集めたグループや、基準や定義をグループなりに考えて比較するなど、検証作業は多岐にわたりました。

 二日目の午後は検証結果をまとめ、考察へと作業を移すグループが多かったのですが、「午前と午後で太陽の光は変わるので、そこを検証したい」というグループもいて、午後も現地での活動をサポートしました。その後、翌日の発表会に向けて模造紙にまとめの作業をする生徒さんたちに、私達もその様子を伺いながら、必要に応じてアドバイスを行いました。夜遅くまで本当に生徒さんたちは熱心に頑張っていました。この作業を頑張ることで、やりぬく力が付いていくのでしょう。

 そしていよいよ三日目。発表です。発表の準備も万端で、前を向いてグループひとりひとりが担当したところを発表する姿勢は、いつも素晴らしいと感じています。それぞれが関わって作り上げた探究活動の発表の場は質疑応答も多岐にわたり、「森のフィールドワーク」の最後を飾る感動の舞台となりました。

今回のフィールドワークで探究のテーマになった一例を紹介します。

  ・ツガサルノコシカケの大きさは何に関係しているか?

  ・カシノナガキクイムシはなぜナラの木を好むのか?

  ・倒木は周辺の植物の成長にどの程度影響を与えているか?

  ・大室山と樹海とでミズナラの根の生え方が違うのはなぜか?

  ・木の分かれ目の高低差には、どのような環境の違いが影響しているか?

  ・枯葉の色の違いは?

  ・新しい木が生える条件にはどのようなものがあるか?

  ・富士風穴付近の岩盤にはなぜ木が育つのか?

 今回の発表では、検証ポイントを地図上に明記するなどの工夫があり、どこでどのような検証を行ったのか、聞いている側もイメージしやすくなりました。また、発表資料は、メインの模造紙以外に、補足資料もたくさん添えられました。 これは観察内容、検証内容がより精緻化し、より分かり易い発表を目指した努力の結果と言えましょう。

 開智日本橋学園中学の「森のフィールドワーク」をサポートする度に、私たちもより深く森と対峙して行かねば・・・と考えさせられます。「森のフィールドワーク」はこれからの地球環境問題へと発展できる活動となるので、未来を担う中学生たちが森について今後も関心をもって成長していってほしいと思わずにはいられません。調べ学習で終わらない、探究活動のサポートは私たちにとってもとても貴重な機会になっています。開智日本橋学園中学のみなさん、ありがとうございました。

<リポート 関口>

参考> 開智日本橋学園中学校 サイト情報

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2021-12-07 | Blog, イベント報告

2021年11月4日 開智日本橋学園中学校2年生「森のフィールドワーク」事前学習

 新型コロナの新規感染者が減ってきて、やっと学校も校外活動ができるようになってきました。11月4日、「森のフィールドワーク(探究活動)」の事前学習で開智日本橋学園中学校へ行ってきました。2週間後、活動の場となる富士山麓の紹介や観察の仕方等について富士山ネイチャークラブの田中が講話を行いました。

 開智日本橋学園中学校の探究活動は研究者のように、対象をしっかり観察し、そこから生まれた疑問に仮説を立てて検証していく活動です。時間も根気も必要なとてもストイックな活動だと感じています。

探究活動のヒントに話が及んだときは、一生懸命にメモを取るなど、2年生になってやっと実現する探究活動への意欲が伝わってきました。

「自然界はわからないことだらけです。皆さんの好奇心や観察力で多くの疑問を発見し、解き明かして下さい。」 としめくくり講話は終了しましたが、その後の質疑応答も活発に行われました。

「西湖、精進湖、本栖湖は地下でつながっているという説についてはどう思っているのか?」

「青木ヶ原樹海と他の森との違いは?」

「東日本大震災での放射能汚染は実際に被害を目の当たりにできるのか?」

 など、現地の状況を把握するための質問が続き、事前学習の効果を実感することが出来ました。

 実行委員の生徒さんたちは、本番に先駆けて、都内の公園で予行演習を実施しました。本番では実行委員のリードのもと、各グループがどのような発見をしてくれるのか、今からとても楽しみにしています。

<リポート 関口>

参考> 開智日本橋学園中学校 サイト情報

開智日本橋学園中学・高等学校 – 学校法人開智学園 (kng.ed.jp)

2021-12-01 | Blog, イベント報告

2021年11月19日 武蔵野市立第五小学校4年生 「ネイチャーラリー」 

 朝晩冷え込むようになってきた晩秋の山中湖。この時期、早朝に山中湖が一面霧に覆われることがあります。外気より湖の水温の方が高くなり、蒸気が上がるためにおこる現象です。このような冬の気配も感じられるようになった山中湖に自然体験学習に来てくれたのは武蔵野市立第五小学校の4年生たち。山中湖の宿泊施設、グリーンヒルズニューみなみのグラウンドと周りの森を利用して「ネイチャーラリー」を行いました。

 開始時間にはすっかり霧も消え、富士山の眺めがすばらしいロケーションで行うことができました。ラリーは全8種目、4~5人のグループに分かれてそれぞれのポイントに挑戦しました。

 「ネイチャーラリー」は、日常生活ではなかなか意識しない感覚を研ぎ澄まして行います。便利な道具のない時代、人間はどのように生活を送っていたのか、そんなことも想像しながら楽しむことができます。

 目の前の獲物をとらえるぞ!とばかりに石つぶてをパチンコで飛ばす「ハンター」。火をおこすことの大変さを実感できる「火おこし」。自然の中に隠れているものを探す「カモフラージュ」。抜き足差し足忍び足で、獲物に近づけるか?を体感する「サイレントウォーク」。アイマスクをして視界をシャットアウトして行う「目かくしロープ」。さまざまな太さの丸太と同じ重さの石やカボチャなどを見つける「重さ当て」。

 どの種目も一筋縄ではいきません。どのようなところへも進むことができるかを挑戦する「竹ぽっくり」や「ロープ渡り」も楽しみました。「2回やっても火がつかなかった……」と残念がる子も、「全種目制覇できた!」と喜ぶ子もみな生き生きしていて、あっという間の2時間でした。

 「重さ当て」などはグループで話し合って同じ重さのものを選びます。「絶対これ!」と主張するだけでは皆を説得できません。「みんなで1回持ってみて、こっちと比べてみて決めよう」とか、「私がこれを選んだ理由は片手で持ってみた感じも試して覚えていて同じだったから」など、多数決の前にきちんと話し合っていた姿が印象的でした。

 個々に挑戦しますが、グループで行動することの意義と大切さを私たちも学ぶことができました。 この「ネイチャーラリー」は、子どもたちが実際に身体を使いながら、主体的に動き協働性を高めることができる自然体験活動のひとつだと実感することができました。

 当日の活動の模様を写真でご紹介します。

ハンター
火おこし
サイレントウォーク
目かくしトレイル
竹ぽっくり
ロープ渡り
重さ当て

<リポート 関口>

2021年11月2日 富士山大室山/樹海 「スタッフ勉強会」

 8月に予定していた富士山麓での「スタッフ勉強会」はコロナの影響で延期していましたが、11月2日、ようやく実施の運びとなりました。講師に富士山科学研究所の中野隆志先生をお招きし、大室山周辺で「植物観察会」を行いました。日頃より何度も足を運んでいる場所ですが、中野先生のご指導の下、新しい視点や発見ができた充実の勉強会になりました。

 精進湖登山道沿いの原生林は864年(1157年前)長尾山の中腹から流れ出た溶岩台地の上にあり、とても若い森です。この森の魅力は、「すぐ近くに人が住んでいるところなのに、人手が入らず広い範囲で自然が残っているところ」と、中野先生。 一般に樹海と聞くと、どんな森だろうと想像は膨らみますが、案外人家は近くにあり、昔は炭焼きなど森を利用していた跡も残っています。しかし、森を切り開くような行為ではなかったので、自然が残っているのです。樹海を代表する樹木、ヒノキやツガの天然林は学術的にも貴重だそうです。

 自然は、同じ場所でも季節によって、植物もそこに生きる生き物たちも様子が変わります。今回はちょうど紅葉の季節。赤や黄色に色づくカエデの仲間は、日本には25種くらいあるといわれています。今回のフィールドでもウリハダカエデ、イタヤカエデ、カジカエデ、ヒトツバカエデ、コミネカエデ、コハウチワカエデ、ヒナウチワカエデなどの落ち葉が見つかりました。

 中野先生は、「富士山ではコミネカエデは多いが、ミネカエデは1度しか見ていない。オガラバナはより標高の高いところに多い。コハウチワカエデは葉柄が長いですが、ハウチワカエデは短いです」と、同じカエデでも標高による差、葉柄の違いなどを教えてくださいました。

 そしてこの季節は松ぼっくりなどの木の実も沢山落ちています。「鱗片をよくみると、ハリモミは丸い。イラモミは丸いが先が反り返る。トウヒはクローバーのように2か所凹む」という先生の指摘に、大きさだけではない細かな所の違いも確認出来ました。

 また、樹海でよくみられるソヨゴは明るい場所に、クロソヨゴは暗い場所と住み分けがあるのではないか、という話もしてくださいました。倒木などで生まれる林間ギャップでは、周辺の樹木が光を求めて明るい方へ、明るい方へと成長するのがよくわかります。中野先生からは、「植物は効率よく太陽光を利用し、うまく適応したものが生き残っている」という話も伺いました。枝の伸ばし方、葉の付き方に太陽光を取り込むための工夫が凝らされているのです。長枝と短枝が効率的に光を受けられるように成長しているアオハダも観察しました。

 樹木一本でもなぜそこに生えたのか、どのように成長しているのか、と考えると、また違った発見ができることがよくわかりました。今日教えて頂いたことを含め、富士山麓の植物の特性をより深く理解し、ガイドとして正しい情報を多くの方に伝えていきたいと思います。

 最後にお忙しい中、懇切丁寧にご指導頂いた富士山科学研究所の中野隆志先生に心から感謝の意を表します。

写真は勉強会の模様です。

<リポート 関口>

2021.10.24 草木染め/染め液作り

毎年、この時期は来年度の活動に向けて「染め液作り」を行っています。今回の素材は「マリーゴールド」です。

畑で育て、刈り込んで、刻み、大鍋でしっかり煮込みます。そうして抽出したマリーゴールドの染め液は、綺麗な黄色が発色します。媒染液によっても特徴のある発色が楽しめます。 濃い黄色は「石灰」、明るい黄色は「ミョウバン」です。 改めて自然の力を実感しました。

<リポート 田中>

2021.10.18 富士山お中道 大雲海

晩秋の富士山お中道、見上げれば7合目から上は雪化粧、そして眼下には「大雲海」が広がっています。南アルプス前衛、御坂山塊、八ヶ岳連峰、秩父連山が浮島のように並んでいます。ダイナミックな画像(動画)をお楽しみ下さい。

<リポート 田中>

2021-08-03 | Blog, イベント報告

2021年7月21日 認定こども園 ウブントゥ忍野の森 「ナイトハイク」

 この時期恒例のイベントとなった「認定こども園 ウブントゥ忍野の森」のナイトハイクを山中湖村「文学の森」で行いました。19時、17名の園児達といつもの元気なご挨拶が終わると、いよいよスタート。ライトを一切使用しないで夜の森に入って行きます。

 辺りが真っ暗になろうとも園児達の元気な声が続きました。暗くなるに従って音や匂いや風の気配をより敏感に感じることが出来るようになります。

 暗闇に慣れてきた所で最初のイベント「目かくしロープ」に挑戦。バンダナで目をかくし、木々の中に張り巡らせたロープを頼りに、ゴールを目指します。全神経をロープに委ね、果敢に進む姿は大変頼もしく思いました。

 後半は、「二人歩き」「一人歩き」に挑戦しました。真っ暗な森の中を小さな「白いカード」を頼りに曲りくねった道を進んでいきます。「二人歩き」はお互いに励まし合ってゴールを目指します。そして「一人歩き」は、誰の助けもない、自分との戦いとなります。スタート地点ではかなりの緊張から言葉が少なくなりましたが、一人一人が勇気を振り絞って全員がゴールに到着出来ました。

 暗闇での自然体験は、新たな自分の力を発見します。園長先生から「この体験を通して園児一人一人の成長した姿を見ることが出来た」とのコメントがありました。

 子供は自然の中での遊びを通して、体の使い方をおぼえ、体力を養い、見通す力を鍛え、知恵や工夫を生み出します。来年もまた新たな園児さんと体験活動が出来ることを楽しみにしています。

<レポート 田中>

参考> 「認定こども園 ウブントゥ忍野の森」  サイト情報

忍野の森 » ウブントゥ|認定こども園・保育園 (ubuntu5678.com)

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