2025年9月3日 武蔵野市立桜野小学校4年生 「富士山お中道探究学習」
猛暑が続く東京から今年も武蔵野市立桜野小学校4年生たちが富士山にやってきました。桜野小学校は毎年プレセカンドスクールで富士山を対象にした「探究学習」を行っています。宿泊行事を体験で終わらせない、さらに調べ学習にとどまらない、より自主性な活動で「疑問の解明」に迫る探究学習。今年も子どもたちはさまざまな角度から富士山の「疑問」と「魅力」に迫りました。
探究学習の第一歩は5月17日、当法人の田中が学校を訪ねて行った「富士山の自然講話」です。当日は学校開放日で保護者の皆様も多数参加され、子どもたちと一緒に聴いて頂きました。探究場所である「富士山お中道」の様子を45枚ほどのスライドで紹介しました。富士山に暮らす生き物を紹介すると「見たい!」、噴火の歴史を聞いて「また噴火するの?」と子どもたちの反応はすばらしく、講話を聞きながら「知りたいこと、疑問に思ったこと」を次々に書き出して行きました。1ページに書ききれない子どももいて、探究学習に向けた積極的な姿勢が印象的でした。その後、学内で更に検討を進め、「最も疑問に思ったこと」を一つ選んで、自分の探究テーマとしました。




今年、子どもたちが掲げた「テーマ(知りたいこと)」の一部をご紹介致します。
「富士山のキノコはどんな形や色なのか」
「溶岩の色や形はなぜ違うのか」
「火山灰の質感を体感したい」
「富士山はなぜ高いのか」
「富士山の動物の住みかはどこなのか」
「富士山の動物のウンコは見てわかるのか」
「富士山の標高によって暮らす鳥は違うのか」
「富士山の木はどうして寒さに耐えられるのか」
「木が割れている原因の凍裂って本当なのか?」
「標高によって花の色は変わるのか」
子どもたち一人一人の「テーマ(知りたいこと)」は案内役のガイドスタッフにも事前に伝えられました。ガイドは担当のグループ全員のテーマに対して、あらかじめどのような手順で答え探しをリードできるか、またその検証の場所はどこがふさわしいかなどをイメージしながら準備を整えました。
9月3日、いよいよ富士山五合目のお中道にて探究活動が行われました。富士山五合目は標高2350メートル、残暑厳しい東京から来た子どもたちは「ああ涼しい!!」と、まずはさわやかな気候に身をゆだねました。連日35度に迫る夏日の東京に比べたらずっと涼しく感じたことでしょう。
まずは、五合目の「展望広場」で昼食を食べました。昼食を取りながら「高度順化」も行って出発の準備を整えます。


お弁当を食べ終えたら、いよいよお中道探究に出発です。お中道はもともと富士山の修験道の道で中腹を一周するための道でしたが、遊歩道として整備された自然豊かなコースです。目の前に大きくそびえる富士山の頂、眼下には河口湖、本栖湖も見えました。富士山の噴火で降り注いだ黒色や赤色のスコリアが足元にあります。風に吹き飛ばされそうな樹木もありました。「ドラ焼きの皮みたいなキノコ」、「跳び箱みたいな土砂をせき止めるための導流堤」「凍裂でできた木の裂け目」「色づき始めたコケモモの実」などなど、初めて見る富士山五合目の自然に心が弾みます。
お中道の豊かな自然を楽しみながら、一人一人が自分の「テーマ」」の検証を進めていきます。場所、場所で子どもたちから沢山の質問が飛び交いました。実際に触れることができた自然の営みに驚き、その素直な観察力には毎回脱帽します。スケッチやメモも取りながらお中道を進みます。






「疲れた~」とは言いながら、下山の足取りは軽く、まだまだ元気な子どもたちでした。そして、ゴールの「奥庭駐車場」に全員、無事到着です。お疲れ様でした。

五合目から宿に到着してまもなく「まとめ学習」が実施されました。今日現地で検証できたことを整理してまとめる作業です。ガイドスタッフも参加して子どもたちの活動をサポートしました。疲れていながらも、積極的に取り組む子どもたちの姿は本当にたくましかったです。




探究学習は学校に戻ってからも続きます。来年プレセカンドスクールで富士山にやってくる3年生を対象に発表会が行われ、次の学年に受け継がれて行きます。桜野小4年生の子どもたちは、もう立派な富士山博士です。これからもいろいろな人に富士山の魅力を広めて下さいね!
<リポート 関口東子>







