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イベント報告
2015-09-10

第3回 昆虫まめ博士講座

2015年9月6日 第3回 昆虫まめ博士講座が、道志村のキャンプ場、
ネイチャーランドオムさんにて開催されました。
(主催 養老の森)

植物担当講師として楽しませて頂きました。
観察できた昆虫や、初秋の自然をご紹介いたします。

ジャコウアゲハのサナギ
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幼虫は、白と黒のツートンカラーですが、
サナギになるとがらっと雰囲気をかえています。

サナギは見つけても、決して触ってはいけないそうです。
ヒトが触ると、蝶になれなくなってしまうからです。

アブラムシとアリの関係
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このアブラムシは、ケヤキの樹皮の下の日の当たらないところに棲んでいます。
そのアブラムシを世話するために、アリは地面から木の幹の表面に木屑などで長いトンネルを作っています。アブラムシが日に当たらずに移動できるようにしているのでしょうか。

そのケヤキの樹皮を、そっとめくってみたところです。
アリは、アブラムシをつついて、甘い蜜を要求しています。

また、別の部分では、
樹皮がなくなって明るくなってしまったので、
アリがアブラムシをトンネルの中の暗いところへ引き込んでしまいました。

ツリフネソウとツユムシ
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紅色の花が吊り舟草(ツリフネソウ)
その花の横面に穴を開けながら、花を食べているのがツユムシです。

オビカゲロウ
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羽に黒い帯の模様があるカゲロウ、という名前です。

ホソバシャチホコ
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成虫は落ち葉や、木の幹の色に似せた薄茶色の地味な色あいなのですが、
幼虫は、いろいろな色とラインをオシャレにデザインしています。
食べているのは、雑木林に普通な木、コナラの葉っぱです。

シロテンハナムグリ
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とても忙しそうにシシウドの花に頭を入れて、食事に夢中です。
シシウドは上にのって食事ができるので、
横向きの花にとまれない虫たちも楽々食事ができます。

花の形や色は、虫たちにとって難易度が異なっており、
ツリフネソウのような形の複雑な紫色の花は、
マルハナバチなど、器用に蜜を飲める昆虫を選んで受粉を託しています。
マルハナバチは花を覚えて通ってきてくれるので、確実に受粉してくれるからの様です。

今日、虫たちに大人気のトネアザミ(タイアザミ)とトラマルハナバチ
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後ろ足の付け根に、たっぷり花粉を集めています。
夏が去り、活動できる残り時間が少なくなってきているのか、
どの虫たちもみなエサ集めにほんとうに忙しそうです。

昆虫だけでなく、動物の食べた痕も見つけました。
リスが、今年実っているオニグルミを食べたところ。
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クルミの殻の周りにある緑の果肉を口でちぎってはずし、
殻を歯でかじってパカッと開けて、
中味のクルミを食べたようです。
オニグルミは、野生のクルミで、私達ヒトが食べてもとても美味しいナッツです。
だから、リスも好物ですし、ネズミも好物です。
2015年秋は、クルミが各地で豊作な様です。
来年の春、リスもネズミも子どもたちがたくさん生まれることでしょう。

フシグロセンノウ
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夏の終わり、秋のはじめを彩ります。

アカヤマタケか?
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触れると黒く変色すれば、アカヤマタケ。
腐生菌、森の分解屋さんです。

サンショの実も色づいています
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粘菌の一種の胞子のう
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種名はわかりませんでした。もっとアップできるレンズを手に入れたい!

葉っぱのうらの昆虫たちや粘菌など、さまざまな生き物を発見した参加者のみなさん。講師のみなさんです。みなさん自然への好奇心が強く、虫の名前もたくさん教えて下さいました。
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昆虫の講師をして下さったのが、右端の吉谷さん、そのお隣の有井さんです。
左端が、養老の森を立ち上げ、今回の企画を主催されているネイチャーランドオム社長の大田さんです。

いつもながら、とても楽しい観察会の時間をありがとうございました。
(S. N)

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