2021年11月19日 武蔵野市立第五小学校4年生 「ネイチャーラリー」
朝晩冷え込むようになってきた晩秋の山中湖。この時期、早朝に山中湖が一面霧に覆われることがあります。外気より湖の水温の方が高くなり、蒸気が上がるためにおこる現象です。このような冬の気配も感じられるようになった山中湖に自然体験学習に来てくれたのは武蔵野市立第五小学校の4年生たち。山中湖の宿泊施設、グリーンヒルズニューみなみのグラウンドと周りの森を利用して「ネイチャーラリー」を行いました。
開始時間にはすっかり霧も消え、富士山の眺めがすばらしいロケーションで行うことができました。ラリーは全8種目、4~5人のグループに分かれてそれぞれのポイントに挑戦しました。
「ネイチャーラリー」は、日常生活ではなかなか意識しない感覚を研ぎ澄まして行います。便利な道具のない時代、人間はどのように生活を送っていたのか、そんなことも想像しながら楽しむことができます。
目の前の獲物をとらえるぞ!とばかりに石つぶてをパチンコで飛ばす「ハンター」。火をおこすことの大変さを実感できる「火おこし」。自然の中に隠れているものを探す「カモフラージュ」。抜き足差し足忍び足で、獲物に近づけるか?を体感する「サイレントウォーク」。アイマスクをして視界をシャットアウトして行う「目かくしロープ」。さまざまな太さの丸太と同じ重さの石やカボチャなどを見つける「重さ当て」。
どの種目も一筋縄ではいきません。どのようなところへも進むことができるかを挑戦する「竹ぽっくり」や「ロープ渡り」も楽しみました。「2回やっても火がつかなかった……」と残念がる子も、「全種目制覇できた!」と喜ぶ子もみな生き生きしていて、あっという間の2時間でした。
「重さ当て」などはグループで話し合って同じ重さのものを選びます。「絶対これ!」と主張するだけでは皆を説得できません。「みんなで1回持ってみて、こっちと比べてみて決めよう」とか、「私がこれを選んだ理由は片手で持ってみた感じも試して覚えていて同じだったから」など、多数決の前にきちんと話し合っていた姿が印象的でした。
個々に挑戦しますが、グループで行動することの意義と大切さを私たちも学ぶことができました。 この「ネイチャーラリー」は、子どもたちが実際に身体を使いながら、主体的に動き協働性を高めることができる自然体験活動のひとつだと実感することができました。
当日の活動の模様を写真でご紹介します。
<リポート 関口>