2023年9月28日 聖ヨゼフ学園小学校4年生「お中道ハイク」と「カリンバ作り」
「がんばって歩くぞー」「おー!」。9月28日、元気よくハイキングに出発したのは、聖ヨゼフ学園小学校の4年生48人。コロナ禍もあり久々の野外活動に皆ワクワクです。
場所は富士山五合目。標高2,300㍍の雲上の楽園です。天気は快晴。富士山ならではの強風に見舞われましたが、長袖、長ズボン、ヤッケに軍手の装備は万全です。
お中道の登山道には小石がいっぱいです。軽石のスコリアです。手に取って観察します。たくさん空いた小さな穴、黒と赤色の違いの説明に、納得の表情。雪の重みで曲がりくねった幹のダケカンバの生命力にも「こんなに固い幹なのにすごい」の感想もありました。
山中は秋を迎え、黄色く染まったオンダテの葉が逆光に美しく輝きます。昆虫の姿は既にありませんが、真っ赤に色づいたコケモモの実が出迎えてくれました。斜面に張り付いた白いハナゴケの中から顔をのぞかした小さな赤い実がいっぱい。コケモモジュースやジャムを知っているだけに、本物の姿に「かわいい」の連発。
歩くこと約2時間、「お昼まだー?」の声があちこちから聞こえてきました。ようやく御中道の終点です。残りの行程は樹林帯を下るだけ。約3キロの行程を無事に歩き切りました。
午後は宿舎でカリンバ作りに挑戦しました。カリンバは「ハンドオルゴール、親指ピアノ」とも言われ。固い金属の棒を指ではじいて音を出します。カリンバ作り、演奏のプロでもあるスタッフの上岡雅之が用意した全て手作りのパーツを組み立てます。
どんな音が出るのでしょうかと、上岡による即興演奏です。部屋に響き渡る優しくも不思議な音色に拍手喝采です。さあ、組み立ての開始です。手のひらサイズの板に長さの違う6本の金属棒を取り付けますが、先端に突き出た棒と土台の板に間に固定するための小さなパーツがうまくはまりません。力任せだと、せっかく並べた棒がずれしまうなど悪戦苦闘の連続です。スタッフや先生方の手を借りながらも、一つ一つの行程をみんなでこなして行きました。
最後に金属棒の真下に設置した丸い棒を奥に寄せると6本の棒が少し浮き上がりました。さっそく指ではじいてみます。すぐ目の前から出る音に感嘆の声が上がりました。世界で1台、自分だけのカリンバの完成に、みな笑顔、笑顔です。この後は、白木の板に多色マーカーで絵を描きました。富士山の絵を描く子供たちも多く、スタッフにとってもうれしい光景でした。
<リポート 関口純>
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