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Blog, イベント報告
2024-05-02

2024年4月20,21日 大妻多摩中学校1年生「オリエンテーション」

 4月7日に入学したばかりの大妻多摩中学校の新1年生、わずか2週間後の4月20日から3日間オリエンテーションで、今年も富士山北麓にいらっしゃいました。その活動の一環として、4月20日、21日に実施した自然体験プログラムを富士山ネーチャークラブがサポートしました。

■初日午後「チームビルディング」

 4クラス約160名の生徒さんが、河口湖畔のシッコゴ公園に降り立ちました。真新しい体操着に、真っ白な運動靴がまぶしく輝きます。

 チームビルディングは、「フレンドシップゲーム」、「ネイチャーラリー」の2部構成。5~6人に分かれたチームで得点を競います。プログラムの説明に皆、やる気満々の表情。ボルテージがいっそう上がります。

第1部「フレンドシップゲーム」

 最初は「挨拶ゲーム」。1人でも多くの仲間と出会い、名前、趣味などをお互いに聞き合いカードに記入していきます。入学間もないだけに、このゲームで初めて会った生徒さんが数多くいました。後にカードを見直して、初めて「挨拶」した仲間の顔を思う浮かべることでしょう。

 次は「富士山クイズ」。出題を、YES/NOで一瞬に判断します。徐々に難しくなるクイズに右往左往しながらも、少し富士山の知識を高めました。

第2部「ネイチャーラリー」

 今から全員「原始人」です。文明の利器も当然ない縄文、弥生時代の暮らしぶりを、8つのゲームをクリアしながら原始の時代を体験しました。

 クラスマッチは、557点を獲得した「1組」が見事優勝しました。1組の皆さん、おめでとうございました。

 <リポート 関口純>

■2日目午前「富士山講話」

 中学校生活を日本の象徴である富士山の麓からスタートするのはとても意義深いものがあります。「富士山を学んで自然のことを考えよう」という題目でお話しさせて頂きました。

 ・色々な奇跡が今の富士山を作り上げた。

 ・環境に適用できたものだけが生き残っている

 ・水の山と呼ばれる理由、その恩恵

 ・富士山のリスク

 ・富士山から持続可能な未来を考える

 色々な視点から富士山を学び、“富士山は決して永遠ではない”との共有が出来たと思います。

<リポート 田中>

■2日目午後「青木ヶ原樹海と溶岩洞穴ツアー」

 昨日のネイチャーラリーや宿泊のプログラムですっかり意気投合されたのか、この日の皆さまはほんとうに元気いっぱい! 富士山が作った神秘の森をさあ、ご案内致します。

 森には森の主人公の木があります。今日は青木ヶ原樹海の主人公をご紹介しましょう。

とある2種類の木の前で、質問です。

日本にある世界自然遺産の森は?

『白神山地!』

『屋久島!』

みなさますぐに答えられます。主人公の木は?

『ブナ!』

『スギ!』

こんなふうに答えてくださるとガイド冥利に尽きます。

『小学校でやりました!』

 そうなんですね。でも、ここには、ブナもスギも無いんですよ。なぜでしょうね? 

 さて、青木ヶ原樹海の主人公は… 

覚えて頂きましたね。多分一生忘れないでしょう。ありがとうございます。

 土がほとんど無い溶岩の上のこの場所に、なぜこんな原生に近い森が広がっているんでしょう?

 その秘密はね…

 倒木の上に、小さな小さな芽生えがあります。あまりにも小さな赤ちゃんの木に、みなさま感嘆されていました。これが数百年後に、巨木になるかも知れないね。

森の時間に思いを馳せます。

 桜の花びらがたくさん落ちています。踏むのかわいそう!そんな感性が素晴らしい。さて、桜の木はどれかな?見上げると、すぐに気がついてくれました。ここにこの桜の木を植えたのは誰?

 答えは野鳥でしたね。オオヤマザクラの実を食べた野鳥がここにフンをした!

 100年経ったら毎年花を咲かせて、また「さくらんぼ」を実らせる。自然の命のつながりのその調和に、感動してくださったかな?この季節ならではの素敵な落とし物でしたね。

 最後は、鳴沢氷穴に入洞します。

寒い!  低い!  地獄穴だって!  コワイー!

 ワーワーキャーキャーと興奮の連続でしたが、これが自然に出来た、しかも青木ヶ原樹海には100以上も見つかっているなんて・・・・。火山である富士山のダイナミズムを感じて頂けたと思います。

 最後に、『一番印象に残ったもの』を一人一人の生徒さんに言ってもらいました。20人いて20通りの事柄が出ましたね。ひとりひとりの感性は異なるもの。みなさまの心に大切な気付きがいつまでも輝いていることでしょう。またいつかこの樹海にいらしてくださいね。

<リポート 舟津川由利>

大妻多摩中学校・高等学校 サイト情報

大妻多摩中学高等学校 (otsuma-tama.ed.jp)

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