2022年9月9日 武蔵野市立桜野小学校4年生 「ネイチャーラリー」
「お中道自然探究学習」の翌日午前、宿舎のグラウンドで自然体験活動「ネイチャーラリー」を実施しました。
このプログラムはとことん五感と全身を使って楽しむネイチャーゲームです。ただし、一筋縄ではいかないのが、富士山ネイチャークラブのラリーです。“原始の時代に戻って行うラリー”なのです。もちろん、現代に生きる私たちにはなじみのない体験がたっぷり詰まっています。
「グネグネ曲がったコースは、実際よりかなり長く歩いたように感じました。」とは、目かくしロープを体験し終わった子どもの感想です。暗闇の道のりは、より遠く感じた人が多かった様です。
人気はいつも「火おこし」と「ハンター」です。獲物をパチンコでとらえる、そして獲物を調理するために必要な火をおこすという体験です。当たった!とまるで本物の獲物をとらえたかのように喜び、「火がついたときはうれしかった」と、にっこり笑う子どもたち。いつもは便利なものに囲まれて生活していますが、原点に戻った活動は火も身近なものとして、とらえることができました。
ラリーは4,5人のグループで行うので、協調性もためされます。「重さ当て」はグループでひとつの答えを出さなければいなりません。じっくり相談して、1回で当てたチームもあり、やったーと飛び上がってみなで喜ぶ姿はこちらも笑顔になりました。
やり投げは上手に飛ばす子どもが一人でもいると、まわりも影響されて遠くまで飛ばせるようになり、お互いに影響し合うグループ活動のだいご味でした。
その他、「サイレントウォーク」「カモフラージュ」にもグループ一丸となって挑戦しました。
ラリーはすべて終わったらまた再チャレンジできます。“「竹ぽっくり」がいちばん印象に残りました。3回やって、最後にうまくできたからです”と閉会式であいさつしてくれた児童がいて、大変嬉しく思いました。ラリーでは創意工夫を重ね、挑戦する度に上手になって行った体験は、とても貴重なものだったと思います。
富士山麓の大自然に囲まれて、一人一人が五感と体力を存分に発揮できた時間になりました。
<リポート 関口>