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Blog, イベント報告
2023-08-15

2023年7月11日 杉並区立井荻小学校5年生 富士移動教室「明神山登山」

 本年度から杉並区立小学校の内、29校の5年生が山中湖村を拠点にした「富士移動教室」を本格的にスタートしました。7月11日、夏休み前、前半最後の実施校となった井荻小学校様の活動の模様をリポートします。

■明神山登山コースの構成

 第1区間:登山道に入る前の平坦路

 第2区間:緩やかな登り

 第3区間:急な登り

 第4区間:緩やかな下り・登りで明神山頂上に至る

 第5区間:頂上から急な下りでゴール

となっており、とても変化に富んでいるコースです。そしてなんと言っても明神山頂上での大パノラマが待っています。

■また、多彩な自然観察が出来ます。

◇山の出来方

 明神山は丹沢山地に属し、約500万年前フィリピン海プレートに乗って太平洋沖合から接岸した山、一方、現在の富士山は約1万年前に噴火して出来た山。この違いを対比して観察します。

◇標高1000mの植物

 ・広葉樹(ブナ、ミズナラ、ヤブウツギ、ツクバネウツギ、アブラチャン、ゴマギ、ヤマツツジ、ミツバツツジ、マユミ、サンショウ・・・)

 ・針葉樹(アカマツ、カラマツ、モミ、ヒノキ・・・)

 ・野草(マムシグサ、トリカブト、フタリシズカ、バイケイソウ、リンドウ・・・)

 ・その他(キノコ各種、サルオガセ、苔類・・・)

◇動物(痕跡)、野鳥

 ・シカ、イノシシ、タヌキ、リス、ムササビ、ヒガラ、キビタキ、ウグイス・・・

 井萩小学校の5年生約80名が登山道入口でバスから降りると、目の前には、今日登る明神山の登山ルート全体が視界に入ってきました。はやる気持ちを押さえながら、先ずは「準備体操」を行って体をほぐします。9:00にスタート、しばらくは平坦な道を山に向かって歩いて行きます。途中、サンショウやゴマギなどの香りを楽しみました。

 登山道に差し掛かると、「ナラ枯れ」の状況を観察したり、シカの骨を発見したり、マムシグサ、トリカブト、フタリシズカ などが現われ、森の営みを体験することが出来ました。ブナ林では、ブナの実を拾って、「これは、熊の大好物だよ」との説明に、「これでお腹いっぱい食べるのは大変だなー」との感想が。

 「切通峠」で一休み、明神山の尾根を目指して上がって行きます。

 尾根に到着すると、いよいよここからこのコースで最大の難所(急な登り)に挑戦します。井荻小の子供達は、クラス毎に一丸となって登っていきました。途中疲れた生徒さんの荷物を持ってあげたり、お互いに励まし合ったりと、クラス全体が協力し合って登っていく姿はとても感動的でした。挑戦は成長の源泉!を強く感じる場面でした。

 急登を過ぎると、下り道になり、疲れも一気に回復し、元気に頂上を目指しました。緩やかな登山道では会話も弾みました。「今日の登山は本当に楽しい」「色々自然を学べた」「ここの自然はとても気持ちが良い」「思ったより頑張ることが出来た」「自分の体力に自信がついた」「次は両親と登りたい」などなど、体験中の印象を素直に表現してくれました。

 歩き始めて2時間45分、目指した明神山の頂上に全員元気に到着しました。大パノラマの出現に大きな歓声が上がりました。頑張って、苦労して登ってきたことがより大きな感動につながったと思います。

 「日本とは思えない景色だ」「初めて体験する景色だ」「一気に疲れがふっ飛んだ」「富士山が綺麗」「山中湖はクジラの形だ」などなど、この場に立って初めて出てくる言葉が続きました。

 田中校長先生から「このコースは、とても教育的効果が高い」とのコメントを頂き、案内したスタッフ一同の大きな励みとなりました。9月から、後半の活動が始まります。この体験が子供達一人一人にとって成長の機会となるよう全力でサポートしていきたいと思います。

  <リポート 田中>

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